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2019年1月 8日 (火)

塩の道と糸静構造線の踏破

糸魚川と塩尻を結ぶ路は古来、「塩の道」と呼ばれて山国の信濃と海岸線の長い越後の間の重要な物流を担っていた。さらに塩尻から南下して安倍川を静岡まで下るラインは糸魚川・静岡構造線(略して糸静線)と呼ばれる日本列島を東西に分ける断層帯をなしている。これらのルートのうち、信濃大町~塩尻は電車でしか通ったことはなかったので、今回は自分の足で踏破することを目指すことにした。もっとも糸静線のうち南アルプスの北部を通過する部分は山の中腹を辿っていてトレースができないので、やや離れてはしまうが甲州街道を歩いた時のもので代用することとしたい。今回の塩尻~信濃大町は距離としては50キロ程度であるが、18切符を利用して始発と終電で1日で終えるためには七時間程度しかなく、レースならばともかくマラニックとしてはちょっとキツイ。一方、自転車の場合には1日の標準的な走行距離としている100キロからすると距離が短すぎる気がした。そこで、塩尻から松本の先の有明までの30キロを自転車に乗った後に自転車は有明駅に駐輪し、有明~信濃大町の20キロは行きは電車、帰りは走りという変則的な形でトレースすることにした。全行程が好天の日に決行したいが、松本あたりまではしばらく好天が続きそうなものの、信濃大町付近となると18切符の使える10日までは雪マークが続いていた。たとえ信濃大町が雪でも少し南下すれば雪も止むだろうからランニングには影響あるまいと考えて出発することとした。

 

塩尻を出発した時は、雲は多いものの青空は見えていたのだが、北上するにつれて雲は次第に厚くなってくる。塩尻駅を出遅れたこともあり、有明で乗車予定の電車には間に合いそうもなくなり、本数の少ない大糸線だけにどうしたものかと思ったが、とりあえず有明駅まで行ってみることにした。だいぶ進んで、そろそろ有明かなと思って国道から左折する道を覗きこむと駅が見えたので、そちらに行って見ると、なんと有明のひとつ先の駅だった。次の電車まではだいぶあるようなので、細野までいくことにした。

 

今度こそは細野駅を見逃さないように注意深く行ったつもりだったのに、またしてもひとつ先の北細野まで行ってしまった。北細野からは10分後に大町行きが出るのであるが、大町までは12キロしかなく、それだけの距離を走るために色々と準備するのも面倒に感じたため、今日は走るのはやめて自転車だけで信濃大町まで行ってしまうことにした。おかげで、早い時間に帰れることにはなったが、少し不完全燃焼気味に感じたことはいなめない。

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