カリガンダキからムクチナート
カトマンズから夜行バスで来るコックやポーターとバス停で合流してムクチナートに向かう。39年前に来た時は何日もかけて歩いた所を1日で車で行けるようになったことは驚きであるが、道自体は期待に反して悪路の連続であった。特に湖の上部の道が大河カリガンダキに合流する地点から、前回(39年前)通ったゴラパニ峠から下ってくる道と合流するあたりまでは特に悪く、出来れば帰りは通りたくないくらいだが、そういうわけにもいかないので、運転手の技倆を信じるしかない。まああれだけたくさんの車が通っているのに事故がないのだから、こちらの人は慣れっこなのだろう。車のすれ違いに長時間待たされることもあるが、その間にヒマラヤが眺められたりするのも楽しみである。ゴラパニ峠からの道と合流すると、そこから先は前回は歩いて通過したところだ。当時は歩きか馬に乗るかしか交通手段がなかったのに、今は車がひっきりなしに通って行く。だんだんと河原が広くなっていくにつれて道も広くなっていき、車のすれ違いもスムーズになって行程もはかどるようになる。だいぶ行程を稼いだところで遅めのランチとなる。ガイドも含めたネパール人のスタッフ5人は定番のタルカリ(野菜カレー)を注文していたが、その店はトレッカー相手の施設で外人用のメニューも豊富だったのでフライドライスを注文したが皆がタルカリを食べるのを見たら、私もタルカリを食べたくなってしまった。食後も快調なドライブが続き、やがてカリガンダキを離れてムクチナートに向けての急登となるが、今までのダートから舗装路に変わったので、逆に大幅にスピードアップするようになった。前回は砂漠を思わすような砂っぽい道を馬に荷物を乗せた隊商とすれ違ったりして、当時流行っていた久保田早紀の「異邦人」を思わせる世界だったが、まったくの様変わりである。やがて、チベット仏教の聖地であるムクチナートに到着する。前回は数件のロッジがあるだけの寂しいところであったが、今はロッジが立ち並ぶリゾート地のようで、隔世の感がある。ただ我々はロッジには泊まらずテント泊まりとなるので、いよいよヒマラヤ登山が始まったという気分になってくる。
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