« カリガンダキからムクチナート | トップページ | トロンパス »

2019年5月 6日 (月)

ムクチナートから上部

Jointpics_20190423_165355

ムクチナートのロッジの前に張られたテントから外に顔を出すと、ダウラギリの連山が1峰を筆頭にずらりと並んだ豪勢なながめであった。今朝はモーニングティーから始まって洗面用のお湯のサービスと続いて朝食につながるキャラバンのお決まりのスケジュールが始まる。夜中にポーター二人が遅れて到着したので、我がパーティーは客1人に対して、ガイド及びコックが各1人、ポーターが5人の総勢8人となった。自分1人のために、こんなに大勢の人間が付き従うのは日本では考えられないが、ヒマラヤ登山では普通のことである。ただ生活のためとは言え、外国人の遊びに尽くしてくれる人がいるからヒマラヤ登山も成り立つわけで感謝しなければならない。

 

出発してしばらくは大勢の巡礼客に混じって寺院の間を巡って行く。ここムクチナートはチベット仏教とヒンズー教両方の聖地なので、前者の信者はマニ車を回し、後者の信者は沐浴をするなど大にぎわいであった。寺院を抜けるとすぐにトロンパスを目指しての標高差1800メートルの急な登りが始まる。荷物の重いポーターは遅れぎみになり、ランチを作る予定のロッジでポーターの到着を待つ(ポーターが到着しないと食材が手に入らない)。昼食は野菜ラーメンとチャーハンで普段の食事量の倍近くあったが、何故か完食してしまった。食後はしばらくは動くのも億劫で、スタッフが食事の後片付けで忙しい間、休せてもらった。

 

食後の行動も急な登りが続くが、ポーターたちのペースは遅くて、トロンパスは越えられず、だいぶ下の方までしか行くことはできなかった。日程には余裕があるので心配はしていないが、明日にはベースキャンプに入りたいものだ。それよりも気になったのは降りてくる人の何人かが足を引きずっていることであった。どこで怪我をしたのかと思ったら、今日のキャンプ地まで来てわかったのだが、キャンプ地の上は傾斜のある雪の斜面となっていたので、そこでスリップして怪我をしたのだろう。私も今日は運動靴で登ったが、明日は用心して登山靴を履くことにしよう。

|

« カリガンダキからムクチナート | トップページ | トロンパス »

高所登山」カテゴリの記事

海外」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« カリガンダキからムクチナート | トップページ | トロンパス »