陣馬トレラン


今年7月に北丹沢で十数年ぶりのトレランに挑戦したが、コースコンディション不良でまともなレースができず、関門リタイアとなったため、リベンジとしてもう少しマイルドな陣馬トレイルにチャレンジすることにした。今回で19回目の大会だが、距離22.5キロと短いため、昔はエントリーしようとも思わなかった。ただ今の自分の体力にはちょうど合っているかも。今回は確実に完走すべく三週間前にコース試走も行ったが、制限時間4時間半のところを5時間かかってしまったので、よほど頑張らないと完走は難しいことがわかった。また土砂崩れでコースが変わり、距離は2キロ弱短くなったが、獲得標高は100メートル以上増えたことがタイムにどう影響するかも心配であった。
レース当日は抜けるような青空の絶好のレース日和であった。9時にレースはスタートし、車道からすぐに山道に入るが、そこが隘路となって5分ほと待たされる。ようやく登りに入ると快調なペースとなり、陣馬山には試走時よりも20分早く着く。頂上には休まずに落合に向けて下りだしたが、試走時よりもペースは上がり、関門は制限時間30分前に通過できた。ここまでは予定通りの時間である。
ここからはまた登りが始まり、標高差は600メートルである。関門まで頑張ったのが影響したのか足に痙攣が起きそうになり、スプレーをかけたり痙攣しそうな足には荷重しないようにしたりしてダマシダマシ登ったので、登りきった奈良子峠に着いた時は予定時間を10分遅れてしまった。遅れを取り戻すためには下りで頑張らなければならないのだが、年のせいで動体視力が衰えたのか木の根っこに足を引っかけて転倒するのが怖くなり、昔のように坂道を一気に駈け下ることができなくなってしまった。そのため、後続ランナーに抜かれ放しとなってしまったが、このままでは制限時間に間に合わなくなることに気付き、昔取ったキネヅカではないが、ギアチェンジしてスピードを上げて制限時間に間に合う可能性がでてきた。結果的には、制限時間を1分少々オーバーしてのゴールだったが、完走証をもらうことはできた。
会場は中央本線の藤野駅と相模湖駅の中間にあり、藤野駅の方がやや近いので行きは藤野駅から歩いたのだが、帰りは3キロほどはあるが相模湖駅まで歩くことにした(藤野駅までのシャトルバスはあるようだが)。というのは、相模湖周辺の東海自然歩道で未踏の部分(自動車道を通ってしまった)をこの際に歩いてしまうつもりなのだ。
東海自然歩道が自動車道に降り立つ部分には一時間に一本のバスがあるが、そこまでの相模湖発のバスには乗り遅れたので、バスは帰りに乗ることとして、反対側の登り口までは歩いていく。すると、登り口には「台風で道が崩壊しているため通行不能」の立て札があったのでどうしたものかと思っていたら、上から大勢の人が降りてくるではないか。これなら問題ないだろうと登り始める。
嵐山までけっこうな登りを疲れた足で登りきると、前方には縄が張ってあり通過できないようになっている。ここまで来て引き返すのもシャクなので、とりあえず前進してみることにした。すると、大規模な崩壊が起きていて前進不能となっていたが、ずっと上の方まで行けば突破可能なようなので、やってみることにした。時間をかけて向こう側まで渡り時間を確認すると、なんとか相模湖駅行のバスには間に合いそうであった。
ところが、しばらく進むとまた崩壊により前進できない場所があった。先程と同様に時間をかけて高巻きをすれば突破できるだろうが、バスには間に合わなくなるのは間違いなかった。
バス停まで下りてみると、次のバスまではかなり時間があり駅までは三キロ弱なので、走れば次のバスよりも早く駅に着くことが出来そうなので走ることにした。トレラン終了後に山を越えてさらにランニングをするなどとは正気の沙汰ではなかったが、頑張ったお陰で次のバスに乗るよりも1本早い電車に乗り込むことができた。
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