クレムリン
国便の乗り継ぎ時のモスクワ滞在時間は半日強となるが、ラウンジで過ごすのも悪くはないものの、貧乏性の我々はせっかくだからとクレムリンまで足を伸ばすことにした。クレムリンは以前に夏に訪れているのだが、冬はどんな感じなのかを味わってみたいと、わざわざ通過ビザをとっておいたのだ(ビザ取得料金は無料)。
予定ではトランジットの先にあるラウンジで朝食を澄ませてから入国するつもりだったのに、うっかりして直接に入国してしまったが、クレムリンは中に入るわけではなく外観を見るだけなのですぐに帰ってこられるだろうから、それから出国手続きをしてラウンジで食事をすればいいやと思ってた。
前に行ったことがあるという安心感から、中東の訪問国のように下調べもしなかったのだが、実際に行ってみると以前の記憶はあやふやで、現地の人に聞いたりしてなんとかクレムリンにたどり着くことができた。クレムリンの周辺は新年を祝うイベントで賑わっていて、イスラム暦では別の時期が新年となる中東諸国とは様変わりであった。クレムリンの裏手にある川が冬は凍りつくのではないかとの期待をもって見に行ったのだが、夏と変わらぬ流れだったので少しがっかりしながら帰途についた。
帰りは来た道を戻るだけだからと軽く考えていたのだが、地下鉄と空港鉄道の乗り換え駅が何と言う駅かもすっかり忘れてしまっていた。これは、駅名がキリル文字表記と英語表記の二通りあって紛らわしいことと、モスクワには我々の便が発着する北部にある空港の外にも南部に2ヶ所の空港があり、何人かの警官に道を尋ねた際にも空港名を云って尋ねたつもりだったが、空港名を勘違いして道を教えてくれた人もいたようだ。その結果、たどり着いた空港の電光掲示板に自分の乗るつもりの便が表示されてないことからインフォメーションで説明を聞いて初めて空港を間違えたことに気づき、路線図ももらって正しい経路もやっと理解できた。ちょうど外国人が羽田空港から皇居を往復するつもりが、帰りは成田空港に行ってしまったようなものだが、完全に準備不足であり空港名と空港鉄道の記載のある地下鉄路線図を見せて質問してれば間違うことはなかったと思う。
幸いにして時間の余裕もあったので事なきをえたが、ちょっぴりヒヤヒヤの1日であった。モスクワのラウンジは混雑してたがなんとか場所を確保して食事を摂り、成田への帰国便に乗り込むことができた。
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