東海自然歩道の静岡県踏破はお預け
明るくなってから春埜山への登路を探すが、踏み跡程度しかなく判然としない。適当に登っていると、だんだん踏み跡もはっきりしてきたし赤布も現れたので、これで間違いないと思って前進をしていたら道が急降下しだした。変だと思ったが、そのまま下っていくとなんと沢に降りたってしまった。GPSで確認すると、さきほどの登り口の少し上流に降りてしまったことがわかった。尾根上で道を踏み外して支尾根を下ってしまったのだろう。さあて、どうしよう。行程が遅れている上に、この道間違いは致命的である。しばし考えた上で今回はリタイして他日を期すことにした。
こんなところでリタイアするなどとは思ってもなかったので、交通機関については全然調べてない。取りあえずJRの最寄り駅までの距離を調べると20キロ以上もあるではないか。地図で調べると一時間程度歩くとバス停があるようなので、そこまで行ってみる。辿り着いたバス停の時刻表をみると、本数は少ないが予約不要の便もあるようだ。と思ってよく見ると、運行は平日のみで土日は全便運休と書いてある。ガーンである。もう一度地図を見ると、途中で秋葉神社からの道と合流しているので、そこまで行けば休日運行のバスもあるかもしれないと、10キロばかり歩くことにする。
二時間ばかり歩いて合流点のバス停に着くと、 一応、休日も運行はしているようだが、休日は昼間の便はなく、次の便までは3時間半も待たなければならない。最寄り駅までは10キロ程度なので、歩いた方が早いと歩き出す。最後はあえぎながら、なんとか最寄り駅に着いたが、まだ時間は早かったので、新幹線に乗ることもないと各駅に乗ったのだが、途中で人身事故のために富士川駅で一時間以上停車してしまう。本当は東京に戻ってから夕食を摂るつもりだったが、しょうがないので食事のために途中下車することにした。ところが、富士川駅周辺には飲食店としては割烹料理店しかなく、場違いではあったが、締めの一品と思われる漬け丼だけを注文して酒も飲まずに店を出る。熱海で新幹線に乗り換えるという選択肢もあったが、どうせ遅れついでだとそのまま各駅で帰ってしまう。それにしても、ついてない日とはこんな日を言うのか、散々な1日であった。
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