鳥ノ胸山
緊急事態宣言中ではあるが、人気のない山ならば人との接触もなく問題ないだろうと、山梨百名山の鳥の胸山に出かけることにした。ただ問題となるのはアプローチである。多少歩くことにはなるが、バスも本数は少ないなからは走ってはいる。しかし、午前中の便しかないので、日帰りは無理で現地で一泊しないといけないが、この山のためにわざわざ一泊する気にはならない。そこでアプローチに自転車を使うことにした。片道で30キロ近くあるが、山自体はコースタイムでも3時間程度なので十分日帰りで行ってこれそうである。
出発点の藤野駅から鳥の胸山がある道志渓谷まではひと山越えて行かなければならないが、朝のうちの元気な時だったので、さほど苦労せずに道志渓谷に降り立つことができた。道志渓谷沿いの道は多少のアップダウンを交えながら全体としては緩やかな登りたなっている。今日は祭日(何の日だったけ?)なので、大勢のサイクリストが走っていてハイペース で飛ばして追い抜いていくが、気にせずにマイペースで進んでいく。
登山口にはほぼ予定どおり昼過ぎに着く。ここから頂上までの標高差は約500メートルだか、最近経験したことがないくらいの急な登りであった。誰にも会わずに登れたので人気のない山かと思ったら、頂上には先客がいたし、下山中にも登ってくる親子連れにあったので、そこそこ登られてはいるようである。
頂上では山梨百名山登頂(85座目)の証拠写真をとり、反対側の雪煙が上がっている富士山(強風であることを表している)も撮りたかったのだか、逆光のためうまくは撮れなかった。行動食の残りを食べてすぐに下山に移って急な山道を駈けるように下ったので、早く降りられると思いきや、途中で林道に迷い込むという失敗をしてしまったので、登りと大差ない時間となってしまった。そのまま林道を降りても下山はできるのだが、登りの時と同じ道に戻らないと自転車が回収できないので、登りの時の道までは強引に山腹を横切っていったので、結構時間がかかってしまった。やはり「急がは回れ」で間違えた所まで戻るべきであった。
今回の目的は達したので後は戻るだけであったが、藤野駅までの30キロの道は事前のイメージでは下り一方というものであったが、午前中の印象では結構アップダウンが多いようだったので、峠を越えて都留市まで下ることにした。峠下のトンネルまでの5キロほどの登りはあるものの、全体の距離自体は10キロ以上短くなるからである。
疲れが溜まっている時の登りはキツくて太ももが痙攣しそうになり、トンネルが見えてきた時は思わずホッとしてしまった。トンネルから先は長い長い下りで体力的には楽だったが、日が落ちた後の冷気がこたえ、都留市で温かい食事ができて生き返った気になった。
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