キルギス入国
久々の海外であるが、コロナの影響で成田エクスプレスはガラガラ、空港も閑散としていて日本人客も少ない。オリンピック自国開催時であり、緊急事態宣言もでているというのに海外に行こうというのは非国民か!?いやいやこんな時にオリンピックを開催しようとする奴らこそ、国民の命を危険にさらす国賊といってよいだろう。それはともかくとして、チェックイン後にレストランのフロアに行ったら軒並み閉店でマックしかなく、最後の日本食を楽しもうという目論みは崩れ去った。それどころか、バーガーを食べてる途中でシャッターが降ろされて通路のベンチに追い出された。チェックインに手間取っていたら食事にもありつけないところであった。もっともチェックイン自体はスムーズにいったものの、キルギスからドバイへの帰国便がキャンセルになったとのメールが今朝届き、代替便については不明だったため調べてもらうのに多少は時間がかかったのだが。結果は代替便は翌日の早朝便であることがわかり一安心する。
ドバイ行きの飛行機もがら空きで、混雑してたら食事は抜こうかとも思ったがその心配はなかった。出発まもなくの夜食はとらなかったが、ドバイ到着前の朝食はしっかりと食べられた。また一人で2~3席を確保できるのでビジネスクラス並ではないにしてもそこそこは快適に眠ることもできた。
ドバイ空港に到着したのは夜明け前であったが、成田空港と違って人出が多くお店も活気があった。ドバイ空港にはプライオリティパスがあれば無料で使用できるラウンジがいくつかあるが、今回利用したターミナルにあるラウンジは1時閉店の札がぶらささがっている。他のターミナルまで足を伸ばすと乗り継ぎ時間に間に合わなくなる恐れがあるため諦める。去年プライオリティパスを取得直後にコロナが流行して一年以上使う機会がなかったが、今回も使い損ねてしまった。もっとも帰りの乗り継ぎ時には丸一日近く時間があるのでラウンジのハシゴもできそうだ。実は当初の帰国便のドバイ乗り継ぎ時間は10時間ほどだったのだが、成田行きの便がキャンセルされて翌日の便となってしまったためにドバイ宿泊を余儀なくされたところ、キルギス発の便も翌日に変更されたためにドバイ宿泊が不要になることになった。デルタ株流行地とされるドバイ入国がなくなったので、成田帰国後の施設隔離は免除されるかもしれないが、状況は流動的なのでなんとも言えない。
ターミナルはずれにあるキルギス行きの搭乗口まで行って出発を待つが、不覚にも眠りに落ちてしまった。気がつくと周りには誰もいなくなっている。その時、頭をよぎったのは井上靖の小説で居眠りしたために科挙の試験が受けられずに運命が一変した主人公のことである。すぐに我に返って時計を見ると、出発30分前であった。20分前に締切だから危ないところであった。階段を駆け下ると連絡バスはまだ発車しておらずなんとか間に合った。
キルギス行きの飛行機もがら空きで一人で三つの座席を使い、後ろは誰も座っていないので目いっばい席を倒すという贅沢な使い方である。密の心配がないので当然機内食もいただくが、同じエミレーツ航空でもローカル線扱いなのか、食事の質は少々落ちるようであった。
砂漠に囲まれた荒涼とした大地にポツンとある飛行場におりたったが、キルギスの首都ビシュケクの表玄関としては少々淋しいところである。パスポートチェックの前に陰性証明書のチェックがあり無事通過してキルギスの大地を踏み締めるこどができた。時間は2時頃ということもあり、かなり暑い。キルギスは山国なので涼しいというイメージがあるが、ビシュケクは標高700メートル程度なので暑いのもやむをえない。ただ湿度が低いのには救われる。

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