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2021年8月11日 (水)

ビシュケクにもどる

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8月10日
本日はビシュケクに戻るだけで一日を使ってしまい、ちょっ近くともったいない気もしたので、当初は陸路で絶景を楽しみながらいくことも検討した。ただ乗合自動車だと乗客が集まってからの出発となるため、ビシュケクに着くのは深夜になるようだし、長時間密になると感染リスクも高まるので、小一時間でひとっ飛びできるフライトを選択することにした。その時はたかがフライトでこんなに苦労するとは思いもしなかった。

 

午後のフライトでお昼頃にホテルを出ればいいため午前中は時間が空くので、オシュ最大の観光地と言える大シルクロード博物館に行ってくることにした。その前にパミールのBC~ABCへの馬代の支払い等で現地通貨のソムの手持ちがわずかになったので、ホテルの近くにあった銀行でユーロを両替することにした。ユーロの小額紙幣の合計が45ユーロあったので両替しようとしたら、小額の両替は両替屋でやってくれというので、最低の両替はいくらからかと聞いたら、たった5ユーロしか違わない50ユーロからだというので、50ユーロ紙幣を取り出して両替をしてもらう。

 

銀行から出て大シルクロード博物館まで小一時間を歩いていくつもりだったが、タクシーが何台も止まっている。日本の感覚からすると、二千円くらいかなと思われるが、ここはキルギスなんだから500円以下ならいいかなと思って、いくらで行ってくれるかとメモ帳に書いてもらう。そしたらなんと100ソム、日本円で約80円という信じられない値段である。ただ、こちらの人の1という字の書き方は縦棒だけてなく、縦棒の頭から斜め棒線が左下にも伸びるというものである。以前カザフで世界遺産を訪れるために車を一日チャーターした際に、いざ支払いとなってからその字をめぐって100ドルか200ドルかで揉めて喧嘩になり、150ドルて決着したことがあったが、今回は100ソムだろうが、200ソムだろうがどうでもいいことである。

 

地図で示した地点について支払いをする時は100ソムて問題なく終わった。ただ降りた地点にはモスクはあるが、中はがらんどうで博物館ではないようだ。近くを通りかかったアベックにガイドブックの写真を見せると、もう少し先の方だという。そこで行ってみると果たして博物館はあった。ただ展示内容は石器や土器といった古代の生活用具の展示だけで何が文明の交流を表すシルクロードなのかという気がして看板に偽りありという気がしないでもなかったが、スレイマー山という神秘な岩山とセットになっている博物館ということで許してあげよう。

 

博物館から道路に降り立った所にバス停がありベンチもあったので休んでいると、たまたまバスがやってきたので乗り込んでしまう。方角的にはホテルの近くまで行くのは間違いないと思われるが、料金がいくらかということはわからなかった。ただ他の乗客に小銭を見せれば教えてくれるだろうと思って乗り込んだら、が車内に10ソムと書いてあった。ただ乗り込んだ瞬間にバスが動いたのでバランスを崩したのが、他人から見るとよろめいたように見えたのかも知れず、目の前に座っていたどう見ても私より高齢のおばあさんから席を譲られそうになった。さすがにそれはないだろうと思ったら、少し離れた座席の若者が席を譲ろうとしてくれたので、そちらに座らせてもらうことにした。そんなに私は老人に見えるのかと心外ではあった。

 

バスはホテルの少し先で止まり、そこからホテルに戻って、しばらくして空港までの送迎サービスを利用してチェックインを済ませてからゆっくり昼食を摂ろうという思惑は空港に着いてみて、脆くも崩れた。なんとエージェントからもらったEチケットに記載されているフライトが電光掲示板には載ってないのである。職員に聞いてもらったりしても、あちこちをたらい回しされるだけで解決にはむすびつかなった。

 

エージェントに電話して善後策を検討するのが最良だとは思ったのだが、なにしろヒアリングが苦手なこともあり、たまたま空港内ではフリーwifeが通じていたので、状況を報告して対応をお願いすることがベストであると考えた。ただ状況をそれほど悲観的には捉えていなかった。なぜならば夕方から夜にかけてビシュケク行きが五本あるためエージェントが動いてくれればどれかの便に潜り込ませてもらえるだろうと思ったからである。それに最悪の場合は、翌朝発の陸路という手もあるし・・・ 

 

エージェントからの返信メールがなかなか来ないのは対応に当たってくれていて、その解決に時間を要しているからだろうと勝手に考えていて、夕方のフライトまではしばらく時間があるので、自分で新たにチケットを購入しなければならなくなった時に備えて、普段やったことのないキャッシングの練習もしておこうと空港内のATMで試したところ、PINコードが違っているのか、なかなかうまくいかなかった。ちょうど私と前後してATMで手続きをしていた欧米人の旅行者が片言日本語で手伝いを申し込んできたが、正しいPINコードがわからない以上は対応不能と思われるので申し出は断わざるを得なかった。

 

ところが、その旅行者がしばらくして戻ってきて、私にカードのことをいろいろと尋ねてくる。どうもキャッシングの後にカード返却手続きをせすにATMを離れてしまったためにカードが行方不明となってしまったが、私が彼のカードを不正取得しているかもしれないと疑っているようであった。とんだ濡れ衣であるが、身の潔白を証明するために手持ちのカードを全て見せることによって、疑いを晴らすことはできたようである。

 

なんだかんだしているうちに夕方のビシュケク行きのフライトされなかっ時刻が迫ってくるし、エージェントの事務所の電話も5時を過ぎると通じなくなるかもしれないと意を決して電話してみる。担当者に通じたので、拙い英語で私のメールを読んでくれたかを聞いてみると、まだ読んでないという。そこで、読んでから返信メールを送ってもらうように頼んだ。しばらくすると返信メールがあり、20分後くらいのフライトに乗るようにとのことである。そんな短時間で手続きができるかどうか半信半疑だったが、やってみると嘘のようにスムーズに事が運び、無事に機内の人となるかとができた。

 

何故eチケットに記載されているフライトが電光掲示板には表示されなかったかについては不明なままだったが(通常なら欠航等の表示がでるであろうに)、済んだことは詮索せず「終わりよければ全てよし」でいくことにした。ツアーならばありえないことだが、自由旅行ならばトラブルは日常茶飯事だし、それだからエキサイティングな自由旅行はやめられないとも言える。

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