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2021年8月12日 (木)

イシク・クル湖

 

08月12日
今日から二日間の予定でソ連時代は外国人立入禁止で「幻の湖」と呼ばれたイシク・クル湖に行く。本来は登山終了後は隣国タジキスタンに足を伸ばして、アフガニスタンとの国境地帯であるワハン回廊に行きたかったのだが、コロナの影響で陸路の国境越えは困難が予想されるために予定変更となったものである。

 

初日はイシク・クル観光の拠点となるチョルボン・アタで泊まり、翌日は湖の東端から少し上がった所にあって天山登山の基地となるカラコルまで足を伸ばした後にビシュケクに戻るというものである。チョルボン・アタまでは路線バスが頻発しているようであるが、途中寄り道してみたいプラナの塔は路線バスは素通りしてしまうようなので、行きだけは車をチャーターして翌日は路線バスで帰ってくることも考えていた。ただバスの混雑状況がわからず、PCR検査を翌日に控えて密環境の中で万一感染でもしようものなら何にもならないので、翌日もチャーターすることにした。またカラコルからの帰り道は同じ道を行くのは芸がないので、湖の南側を通っていくことを考えていたが、運転手から南側の道は悪路だという懸念も表明されたので帰りも湖の北側の道さを行くことにした。先日のベースキャンプまでの道ほどの悪路ではあるまいとも思われたが、格別南側の道に固執する理由もなかったからである。

 

車は市街地を抜けて田園地帯を走ってしばらくすると、急に路肩によって停車した。パトカーに停車を命じられたからのようである。スピード違反かなにかのようである。運転手が拘束されることさへなければ多少の遅れは構わないが、前途多難の船出である。運転手は警官の差し出す書類に次々とサインして握手を交わしていたから、これで一件落着のようである。車に戻った運転手は何の説目をするでもなく、素知らぬ顔でまた走りだした。まあ説明をされても多分私は理解できないだろうが

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その後、車は幹線道路から外れて南下し、プラナの塔を目指す。プラナの塔はシルクロードの往来が盛んであった頃には旅人のよき道しるべになったであろうと思われ、塔のてっぺんに登って四方を見渡すと、千年も昔に戻った気がしてくる。観光客もそこそこ来ており人気スポットのようてある。

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次におとずれるのはアク・ベシムという仏教遺跡である。ガイドブックには現地の人には知られていないと書いてあったが、本当に運転手は知らないという。私のGPS対応地図には載っているのだが、運転手の地図には載ってないようだ。そこで私がナビゲーションしていくことになり、左右に曲がる指示を出しながら進んでいったのだが、運転手も私の指示だけで進むことには不安を感じたのか、通りすがりの人に道を尋ねて、進行方向に目的地があることを確認してから安心して前進を続けた。

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ほどなく遺跡の横に到着したが、発掘現場がそのまま残っているような状態で他には観光客はおろか地元の人もいなかった。仏教と多少なりとも接点のある日本人にとっては玄奘三蔵も訪れた場所ということで馴染み深いものであるが、異教徒にとっては何の感心もない地なのであろう。そういえば以前にパキスタンのガンダーラ遺跡のひとつであるタキシラを訪れた時も、観光客は全くおらず、地元の子供達に付きまとわれたことがあったっけ。

 

その後、日本の道の駅のような所で昼食をとる。エージェントからの料金内訳にはツアー料金は食費込みとなっていたので、ホテルに着いてからの食事となると空腹となるかもしれないと思い、後部座席で早弁をしていたのである。そしてビュッフェスタイルで運転手があれもこれもとすすめるにもかかわらず最小のものしか頼まなかったので、えらく少食の奴だなと思われたかもしれない。

 

車はやがてイシク・クルの湖畔を通るようになり、天山の山並みも遠くに見えるようになる。イシク・クルはあまりにも大きいので海のようである。チョルボン・アタの少し手前で車は左折し、鉄の扉が閉ざされた所で停車する。どうもセキュリティの厳しいプライベートビーチの中に今夜のホテルはあるようだ。一人で来るには場違いの気もしたが、乗りかかった舟だからやむを得ない。
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夕食は「オンザビーチ」と言われるが、海に突き出た所にあるホテルなのでビーチはひとつではない。どこのビーチだかわからないが、一番可能性のありそうなビーチに行ってみる。それにしても、まさか砂浜で車座になって食べるわけではないだろうしと思ったら、砂浜の端にレストランがあったので、多分あそこだろうと思っていくと当たりであった。それならば「砂浜のレストラン」と言ってもらえればわかりやすかったのに
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