PCR検査
8月14日
いよいよ運命の日であるPCR検査の日である。結果もさることながら、まずは検査がうけられるかどうかが第一のハードルである。受付で予約済みとの文言のロシア語訳を表示したタブレットを見せると、別の受付場所の建物の外にに連れていかれる。何人かの先客がいるが、順番がどうなっているのかがわからない。適当な時に受付の建物の中に入ると、パスポートの呈示を求められ、いくつかの質問が行われる(もちろん、翻訳アプリを介してだが)。その中に電話番号というのがあった。そこでスマホの番号に国別番号をつけたら、海外の番号はダメだと言われる。弱ったなと思ったらホテル名でもいいことがわかった。実際問題として、スマホにロシア語で連絡事項が来ても対応できないんだけどね
いよいよ、その後は隣の部屋で献体採取に移る。日本では唾液によったが、こちらでは鼻と喉の粘膜の採取だ。奥の方に細い棒を突っ込まれる時に一瞬だが違和感はあるが、唾液の場合は必要量を集めるのがなかなかたいへんなので、一概にどちらがどうとは言えない。これで今夜には結果がでるそうだが、ワクチン接種済みでるし、他人との濃厚接触は避けてきたので、陰性は間違いないとは思うものの、万一ということもあるので、不安が全くないわけではない。
その後は昨日は素通りしたオシュバザールで土産物を買う。全く迷路のような所に夥しい数のお店が集まっている。一割くらいしか値引きしてくれないが、元々高価なものを買うわけではなので言い値に近い値段で買う。時間があればまた来てみよう。
バザールから少し歩いた先からトロリーバスに乗って市南部のファイザーというレストランに向かう。何やらワクチン製造会社名みたいな名前でPCR検査結果を前にしてゲンカツギみたいな気もするが、地元料理店としてはビシュケク一の人気店だそうである。ビシュケク初日の日も捜したのだが、古いガイドブックに載っている場所からは移転したようで、今回ようやく訪れることができた。
注文したのは一番人気のブロフである。炊き込みご飯とチャーハンをミックスしたような料理で中央アジアで広く食べられている定番料理である。さすがに人気店であるだけに空席か出来ると廊下で待っていた人がすぐに座ってしまうという状態である。私も長居せずに店を出る。
帰りもまたトロリーバスに乗る。ビシュケク市内の主要な交通機関は路線タクシーのようであるが、路線番号がわかってないといけないし、小回りかきくだけにどこへ連れていかれるかわからなという不安もあるし、使いやすさの裏返しで、どの車も密状態というのも、利用には二の足を踏まざるを得ない。それに対してトロリーバスは電線が必要なため幹線道路しか走らないので、GPS対応地図で路線が違ったことがわかれば、次の停留所で降りて戻り乗り換えるだけである。なにしろ料金は8ソム(約10円)なのだから。ただひとつ難点は車内だとGPSの効きが悪くなって地図上の現在位置がわかりにくくなることである。これに対してはスマホとタブレットの両方の地図を開いて現在位置の信頼性の高い方をとることによって対応せざるを得ない。。
ホテルの近くの停留所で下車し、食料と酒を買ってホテルに向かう。今晩はNHK+でもみながら夕食をとり、PCR検査発表前の「最後の晩餐」を迎えることになる。やがて定刻となり、至近距離にある医療機関に向かう。当然のことながら陰性判定だったが、これで日本に帰れると思うとやはり嬉しかった。夕方からしこたま飲んではいるのだが、お祝いということで、帰り道でさらにビールの小瓶を買ってしまった。

| 固定リンク
「海外」カテゴリの記事
- ベトナム旅行記(後半)(2025.01.22)
- ロサンゼルス滞在と帰国(2024.04.13)
- アメリカ大陸横断後半戦(2024.04.10)
- アメリカ大陸横断前半戦(2024.04.07)
- ボストン(2024.04.04)
コメント