東海自然歩道番外編 二百名山、 位山
今日の予定である二百名山の位山のアプローチは高山駅の隣の飛騨一ノ宮からとなるが、昨日時刻表を調べて7時12分発の電車に乗ることに決めていた。ところが、朝目覚めると6時15分で、慌てて準備したものの乗り遅れてしまった。仕方ないので次の電車にしようと思ったら、一ノ宮には止まらない特急が二本続き、普通電車は3時間後しかない。それでは予定が狂ってしまうのでバスで行くことはできないかと考えて案内所で聞くと、あるにはあったが出発は2時間後というので、諦めてタクシーで行くことにした。
位山スキー場まで直行したので運賃は五千円ちょっとかかってしまったがやむを得ない。予定どおり電車で一ノ宮まで行けたとしても、スキー場までの距離6キロ弱のうち、後半はかなりの勾配となるので重荷を背負って行くのは辛く、一ノ宮からタクシーに乗ろうとしても周辺にはタクシー会社はなく高山から呼ぶことになるので、結果的には料金は変わらないことになるだろう。
位山は前日の大日ケ岳とは異なり全く雪がなく、スキー場もオープンしてなかった(大日ケ岳は多分人工雪だろうがナイターまでやっていた)。位山の方が少し北に位置しているが、標高が200メートルほど低いことが影響しているのだろうか。
位山は頂上の東西にそれぞれ頂上まで1.5キロ近くまで林道が通じているので、そこまで車で行って頂上を往復する人とスキー場をベースに往路と復路を別の林道を通って周回する人がいるようだが、今日は駐車場から往復する人の方が多かったが、周回する人も私を含めて3パーティーはいたようである。昨日の大日ケ岳と比べると登山口の標高はほぼ同じなのに標高が200メートルほど低いことと、頂上間近まで林道が通じていることから楽な山であるといえる。

頂上直下の展望台からは昨日登った大日ケ岳が間近に見える。展望を十分楽しんでから反対側の林道を目指して降りかかる。
ところが、登山道の前方にカモシカがいて通せん坊をしている。山でカモシカを見ることはさほど珍しいことではないが、ある程度人が近づくと逃げてしまうのが普通である。ところが今回のカモシカはこちらが近づくと少しは逃げるがすぐ止まってしまい、こちらの様子をうかがうという鬼ごっこを続けることになる。どうも登山道の両側に木が生い茂っていて獣道のようにも見えるので、自分の道に逃げ込んだのに人間が追いかけてくると思ったのか鼻を鳴らして威嚇してくる。しょうがないので石を投げて追い払おうとして、屈み込んで石を探しに顔を下げた瞬間になんとカモシカがこちらに突進してくるではないか。びっくりして立ち上がると、カモシカも驚いて逃げていく。熊やイノシシが狂暴化しているという話は聞いているが、カモシカも同じなのか。これではいかんと本気になって追っ払ったら、今度はいなくなってしまった。
林道におりたつと、後はスキー場を目指して降りるだけである。スキー場で荷物を回収してから一ノ宮に向かうが、前半部はかなりの傾斜で下りはともかく登りはタクシーを使ってよかったと思った。一ノ宮に着くと程なくして岐阜方面行きの電車が到着し、明日一日休養をとる岐阜に向かう。
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