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2022年5月 6日 (金)

会津西街道と男鹿岳

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今回登った男鹿岳は本題に入る前に登山を計画した経緯を述べておきたい。大分以前に関東地方の外周の県境を踏破する計画を立てたことがある。群馬県から埼玉、東京、神奈川までは以前に踏破済みのものも含めて繋がったのだが、栃木・茨城両県については大きな問題があった。それは県境には縦走路がないことであった。もっとも群馬県も上越国境には谷川岳周辺を除くと縦走路はないが、こちらは豪雪地帯のため残雪期ならば薮に悩まされることなく行動できるが、栃木・茨城両県はそういう訳にはいかない。そこで、両県の関東地方外周県境から最も近い一般道を自転車で走るとともに両県境上の主要な山を麓から登ることとし、300名山でもある男鹿岳もその対象に選ばれ、10年ほど前に山頂の栃木側のさほど離れてない山腹を東西に走っている林道から取り付くことを考えて実行に移した。ところが、林道の入り口に巨大なゲートが作られていて左右も全く隙間がなく、完全に進入を拒んでいたので諦めて撤退した。あと考えられる方法としては、ゲートを空身で攀じ登って反対側に降りてランニングで往復することだが、実際にやった人の記録を読むと往復で40キロもあり、林道も相当荒れているとのことだったので二の足を踏んでしまって今に至っていた。ところが、会津側からはそこそこ登られていることを知るようになり、チャンスをうかがっていた。

前置きが長くなってしまったが、今年のGW に三年越しの計画であった北陸の毛勝岳が友人の怪我で又しても中止となったために、その穴埋めとして男鹿岳登頂と会津西街道及び阿賀野川下降して新潟に至り、さらに足を伸ばして佐渡一周もするといった欲張りな計画を立てた。ただ、途中で変更できない用事ができてしまったため、計画を二つに分けて、まずは会津西街道を会津田島まで行き、そこから男鹿岳登山を行うというものである。

会津西街道というのは、江戸時代に江戸と会津を結ぶ重要な交通路で観光地として有名な大内宿も通っている。東武線の湯西川温泉駅よりも南側は別の計画で走破済みなので、湯西川温泉駅がスタート地点となる。また前述した県境近くの一般道を走るという計画により走破済みの部分は省略することにしているので、自転車の解体と収納を各二回行うことになり、計画的に行動しないと運行本数の少ない路線だけに、大きな時間ロスを生じてしまうことになる、

会津田島で会津西街道を離れて男鹿岳方面に向かったのは2時半と遅めの時間であった。一時間半ほど走ったところで自転車をデポして林道歩きに移る。本当はもう少し先まで自転車で進むつもりだったが、意外に早く路面がダートとなったため、林道歩きが三キロ近く増えて10キロちょっととなってしまった。

林道歩きの半ば頃には暗くなってしまったが、かなり悪い道であった。道路の崩壊、落石の散乱、雪の堆積といった状態で4時間ちょっとで大川峠に着いたが、体力よりも神経の疲れるアブローチであった。

軽量化のため、ストックを支柱代わりにするシェルターを使用し、コンロは持参せず水でも戻せる乾燥米に夕方に水をいれておいたので、軽量化の対象外であるビールを飲み終えた頃には食べられるようになっている。ビールとつまみである程度は腹も膨れているので、ご飯の大半は朝食用に残しておく。寝袋カバーと軽羽毛服だけで寝たので、さすがに寒くて熟睡はできなかった。

翌朝は深夜から起き出して4時半には出発したが、登山口がわらずあちこち探してようやく見つける。登りだせば踏みあとは明瞭でマーキングもしっかりしているので迷う心配はない。峠から頂上までの標高差約500メートルの半分あたりまて登った頃から雪が現れる。通常はここでアイゼンを付けることになるのだろうが、この時期の中級山岳ならば、アイゼンを付けずともキックステップで雪面をけり込めば支障はないことは経験済みなので、昨日林道上に自転車をデポした際に補修用工具等とともに軽アイゼンもデポしてしまった。

登りの際のキックステップはつま先を雪面にけり込むのだが、久しい間キックステップなどやっていなかったので、長らく使うことがない筋肉を使用したためか思いの外体力を消耗し、行程は遅々としてはかどらず、頂上直下では今朝ゲートを出発してきたと思われる登山者に追い抜かれる始末であった(勿論、彼はアイゼンを付けていたが)。

頂上からは正面に那須連山が望め、頂上標識の背後には帝釈山脈とおぼしき峰々も見られる。
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そのいくつかは登っているはずなのだが、山座同定するにはいたらなかった。30分ほど休憩して下降に移り、急斜面をキックステップで降りる。下りのキックステップは登りと違い、腰を引かずに姿勢を正して踵から加重していくのだが、しばらく進んでいると、太ももに痙攣が走り休憩を余儀なくされる。その後も定期的に痙攣が起きて筋肉が老化していることを痛感する。それでも登りの三分の一ほどの一時間半で大川峠まで降りることができた。

峠から自転車のデポ地までは10キロほどの下りなのだが、久々のキックステップの後遺症で足に力が入らないのでゆっくり歩いていっため、登りの時と大差ない時間でデポ地に着く。ここからは会津田島駅まで10キロちょっとの下りのサイクリングだけだ。

会津田島駅まで降りて切符を買う時に念のために特急券なしで下今市まで乗車できるかをきいてみる。ところが、さ3月に規定が変わり鬼怒川温泉までしか乗車できなくなったと言うではないか。実は連休最終日ということで、特急券は終日満席だったが、この規定を使って下今市までは特急を利用し、そこから先は特急を利用しなくても当日中に帰宅できることは確認済みであったが、鬼怒川温泉で乗換えた場合でも同様かどうかは未確認だったので少々焦ったが、鬼怒川温泉で乗換えても大丈夫なことがわかり一安心であった。

今回は久々のキックステップで足の疲労が大きかったため、この後引き続きツーリングを続けるのは大変だったと思われるので、急用が出来て一度帰京しなければならなくなったのは渡りに舟であった。

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