七ヶ岳敗退
メトロ、東武、野岩鉄道と乗り継いで、会津高原尾瀬口に9時半前に着いた。平日にもかかわらず大勢の登山者が下車したが、みんな尾瀬方面に向かうようで、七ヶ岳に向かうのは私一人だった。途中までは会津田島方面に向かう緩い下りの道だが、七ヶ岳登山口方面に分岐する所から登りとなる。
分岐点の所に看板があって、「七ヶ岳登山道は崩壊のため入山禁止」とあるのでビックリ。ただ今までの経験から、実際に行ってみると大したこともなかったということも何度もあったので、「崩壊」箇所まで行ってみて、通過が難しければ引き返すことにしようと思って前進することにした。
登山口までの登りは1ヶ所急な所があって自転車を降りてしまったが、後はさほどの傾斜もなく登山口に着く。登山口にも入山禁止の看板があるが、無視して前進する。最初のうちは踏み跡やマーキングもあったが、そのうちに人が通った跡は皆無となり、「崩壊」という意味が廃道となっていることだとわかった。ただ、藪も大したことはなく、今まで歩いてきた「難路」と比べると歩きやすい道ではあったので、急な登りを木を掴まりながらよじ登っていった。
二時間ばかり登って昼飯としたが、ここでじっくり検討すると、頂上まではまだ標高差で400メートル近くあり、今のペースだと頂上到着は夕方近くとなってしまい、今日中に帰宅できないことになるので、残念だがここでリタイアすることにした。
下りは登りと比べるとかなり早く降りられ、3時過ぎには舗装道路に着いてしまった。ここからは快適なダウンヒルのはずだったが、途中で数十メートル先を熊が横断しているのに遭遇した。急停車して熊避けスプレーに手をかけようとしたが、熊はチラッとこちらを見ただけで藪の中に入ってしまったので、そのまま自転車を漕いで走り去ることにした。
会津高原尾瀬口駅には4時半前に着いたので、5時半まで営業しているはずの店で早めの夕食を食べようと思ったら、本日の食事はおしまいですと言われてガッカリ。6時過ぎに出発する特急で東京まで乗ってしまうと、夕食はお預けとなってしまうので、特急料金のいらない鬼怒川温泉で途中下車して、食事をしてから帰ることにした。
車内でネットで調べてみると、七ヶ岳は何年か前の風水害で全山が入山禁止となったが、北側のコースが復旧されただけで、私が登った東側のコースは手付かずだそうである。北側のコースはマイカーでないと取り付けないようだし、今回のコースをわざわざ泊まりがけで行く気にもなれない。七ヶ岳は300名山ではあるものの、関東甲信越の300名山は全山登るつもりだが、七ヶ岳は福島県の山だから登らないままでもいいかなと言う気もしている。
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