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2022年7月

2022年7月24日 (日)

諏訪山

戻り梅雨ではっきりしない天気が続くが土日は晴れの予報だったので、群馬県の300名山である諏訪山を日帰りで登ることにした。たた自宅の最寄り駅を始発電車で出ても新町駅から登山口までの始発バスには間に合わないので、王子駅近くのネットカフェで仮眠して始発電車に乗り込むことにした。

 

翌朝、早朝の新町駅発のバスに乗車して登山口のある上野村まで2時間以上のバス旅となるが、途中、万場のバス停で長い時間待ちをして登山口近くのバス停には、事前に調べておいたものよりも30分ほど遅れて到着した。この遅れの意味することは、その時は気にも留めなかったが、後で痛い目にあうことになるとは思いもよらなかった。

 

歩き始めてしばらくは舗装道路の急坂を登り、登山道に入ってからはジグザグ道を登って稜線に出る。諏訪山まで五キロ弱の標識があったので、2時間以上はかかることを覚悟する。そこから先は小倉山の頂上直下を巻いていき、すぐには諏訪山の登りとはならず、いくつかのピークにさしかかるが、ほとんどが稜線直下の巻き道となるので体力的には楽なものの、高度が稼げずに時間ばかりが経っていく。

 

やがて鞍部に着き、西側に下りればしおじの湯で4時前の最終バスがあるはずだが、今のペースではそれには間に合いそうもないと思われた。そこから先は徐々に高度を上げはじめ、フィックスロープやハシゴも出てきた。フィックスロープを頼りに回り込むと眼前に岩壁が現れて、頂上間近と思われた。ところが登りきってみると、そこは三笠山頂上で、諏訪山はまだ先でガッカリする。
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気を取り直して諏訪山を目指してフィックスロープを伝って鞍部に下りようとすると、二人の登山者が下で順番待ちをしてくれていた。今日始めて出会った他パーティーであった。しばらく進んで諏訪山山頂に達すると、今度は反対方向から三人パーティーが登って来る。はて、そちら側には道はないはずだと思いながら彼らの装備を眺めると、沢登りをしてきたらしく思われた。
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彼らは休憩もせずに三笠山方面に向かったが、私は遅い昼食をとりながら帰りのコースを検討したが、登りに5時間以上要しており、6時過ぎの最終バスに間に合うためには3時間程度で降りなければならないことになり、かなりのハイペースが必要になるので、まだ食べ足りなかったが、すぐに彼らの後を追うことにした。すると、彼らは三笠山で休憩していたので、一度は追い抜いたのだが、その先で電話をしている間に追い抜かれ、その後はかなりペースを上げたにもかかわらず姿を見ることはなかった。おそらく、しおじの湯近くに車を停めて沢を登り、帰りはしおじの湯に下りたのだろう。

私の方はと言うと、しおじの湯の最終バスが出てしまった以上、行きと同じ道を進まざるをえず、最後の舗装路に出てからは駆け足で下って、なんとか最終バスに間に合うはずだった。折しもバス停近くまで着くと、反対方向のバスが通り過ぎたので、あのバスが戻ってくるのだろうと思いながら、念のために時刻表を見ると目が点になった。なんと最終バスは30分ほど前に出てしまっているではないか。ネットの案内に出ていた最新バス時刻表は2019年のもので、その後にダイヤ改正があったらしい。朝、ここに到着時に到着時刻が30分ほど遅れていることから改正に気づくべきだったし、バス停の時刻表で最終バスの時刻を確認すべきだった。バス会社のHPにあった最新の時刻表もダウンロードしてあったのだが、全停留所が載っていて見にくかったので確認せずに古い時刻表を信頼してしまったミスだった。

 

タクシーで帰るか近くの民宿に泊まるかだが、料金的には大差ないようだし、急いで帰る必要もないので民宿に泊まることにしてネットで検索すると、バス停近くに民宿があったので尋ねてみると、昨年秋に廃業してしまったとのこと。弱ったなと思ったが、その人が知り合いの民宿に電話して止まれる場所を確保してくれただけでなく、車で送ってくれることまでしてくれたので、秘密兵器の緊急テントを使用することもなく、民宿でくつろいで泊まることができたので、終わり良けれは全て良しとしておこう。

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大野山・矢倉岳

関東南部は1日だけの梅雨の晴れ間があるとの予報だったので、神奈川県にある関東百名山のうち未踏の大野山と矢倉岳を登ることにした。いずれもハイキング程度の山だが、それぞれの登山口がかなり離れていて歩いていくのはたいへんそうだったので、自転車を利用することにした。

 

御殿場線山北駅で下車して大野山方面に向かうが、最短コースを通らずに遠回りの道を進んだため登山口がわからず、途中で道が消えてしまい草むらを登っていたら電気柵で囲まれた牧場に出てしまい、しばらくは柵に触れないように慎重に登っていたら、やがて舗装道路に出たのでやっと安心して歩き出したら、左下から舗装路と合流して山頂直下に着いた。

 

ここからは山頂は目と鼻の先で、ここまで車でくれば本当にハイキングにピッタリの山である。山頂もそこそこ人がいたが、サンダルばきの人がいたのには驚いた。北側には馴染みのある丹沢の稜線が続いており、南側にはこれから登る矢倉岳も望めるが、標高870メートルと大野山より100メートルちょっと高いだけなのに、えらく高く見えてしまい、御殿場線まで一度降りてから登り返すのかと思うと弱気になってしまった。

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頂上からは来た道を下るが、頂上直下から山北方面に直接下る舗装路を通るわけにはいかない。なぜならば、行きの登りで傾斜がきつくなってきた時に、自転車を置いてきてしまったからだ。帰りも遠回りすることにはなったが、行きと比べると下りはスピードがでるので、さほど時間がかからなかったし、少しだけショートカットすることもできた。

 

御殿場線を越えて矢倉沢まではまた登りが始まる。矢倉沢までは二車線の道だっので、さほど傾斜もなかったが、その先で登山口に向かう細い道に入ると途端に傾斜がまし、まだ舗装路は続いていたが、また自転車を置いて歩いて登山口に向かうことになる。

 

登山口からはさらに急な道となるが、暑さと疲労の蓄積からか急に足に力がはいらなくなるように感じたので、しばらく休憩しなからスポーツドリンクを飲んだら元気がでてきたので、登りを再開する。

 

稜線に出るまではえぐれた細い道をジグザグに標高差200メートルの急登となるが、上から人が降りてきた。矢倉岳であった唯一の登山者であった。

 

稜線にでてからも標高差300メートル以上、勾配角度30パーセント以上の急登が続き、いいかげん嫌になる頃に頂上に出た。頂上は大野山と同様に広々とした草原であったが、人影はなかった。5時前と時間が遅いこともあったが、こんな急登続きの山を登りに来る人は早い時間でもまずいないだろう。最初にハイキングの山と書いたが、この山はどうも違うらしい。ただ展望は抜群で正面に富士山、手前には愛鷹連山の眺めがほしいままである。

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下山も来た道を戻るが、登りの半分以下の時間で自転車の所まで戻り、快適なダウンヒルで山北駅方面に向かう。途中でグーグルマッフで調べたところ、山北駅での自転車解体時間を考えると、次の電車に間に合うかどうかは微妙であり、その次の電車となると、だいぶ遅くなりそうなので、それならば新松田まで行って小田急線に乗った方がいいかなと思って進路を変えたが、途中に大雄山線の始発駅があって、こちらは頻繁に発車していたので、駅前でゆっくり夕食を食べてから帰ることにした。

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2022年7月12日 (火)

袈裟丸山

11日の月曜日は天気が持ちそうだということで群馬県にある300名山の袈裟丸山を登ることにした。 わたらせ渓谷鉄道や両毛線といったローカル線に長時間乗るため、日帰りでは無理なので、前夜発で登山口にテントを張ることにした。実は、参議院選挙で野党の劣勢が伝えられていたため、家で嫌なニュースを聞きたくなかったという理由もあった。

 

三本のJRを乗り継いで最終のわたらせ渓谷鉄道で沢入駅で下車。急な舗装道路を1時間強歩いた所にテントを張る。幸い電波の届かない所だったので、選挙結果を気にせずに酒を飲んでそのまま寝入ってしまう。

 

翌朝目覚めた時はすっかり明るくなっていたが、飲み過ぎたのか少し頭が痛い。テント等の不要なものはザックに入れてそのまま置いていき軽装で歩きだす。軽装な割にはあまりペースは上がらない。沢沿いのコースなので水分補給も楽だし、暑さも感じないのは助かった。

 

沢と別れて尾根に突き上げた所は賽の河原という多数の石が積み上げられたちょっと不気味な場所である。
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ここからは比較的緩い傾斜が続き小丸山のピークに立つ。途中、風の通る所にはトンボが群生しており、そのあたりではブヨを食べてくれるので、不愉快なブヨの攻撃を受けずに助かる。

 

小丸山からしばらくアップダウンを続けた後は、前袈裟丸山への急登となる。といっても標高差200メートルほどなので大したことはなく12時過ぎに登頂できた。頂上はガスに被われて展望がなかったが、他の登山者はいなかったので静かな山頂を楽しめた。結局、この日は誰にも会わなかったが、マイカーを利用しても行動時間が長くなるので敬遠されるのだろうか
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前袈裟丸山が一般的には袈裟丸山とされているが、その稜線を北上すると後袈裟丸山、さらに奥袈裟丸山と続いており、奥袈裟丸山が最高峰となっている。ただ前と後との間には崩壊地があって立入禁止となっているし(ネットで見る限りはさほど通過は困難ではないようだが)、奥まて行くと時間がかかり過ぎるので、往路をそのまま降りることにした。

 

登山口近くまで降りてきた所で一つ問題が出てきた。それはわたらせ渓谷鉄道の時刻表をチェックし忘れたのだが、運転本数の少ない路線だけに一本乗り損なうと、帰宅が大きく遅れてしまうにもかかわらず、駅近くに来るまで電波が圏外なので調べようがないというピンチであった。駅直前まで来て、ようやく電波が通じたのでグーグルマップで調べると、次の電車は普通に歩いたのでは間に合わないではないか。それからはペースを上げて滑り込みセーフとなったが、もし乗り遅れていたならば一時間半後の電車になるところであった。終わりよければすべて良しということにしておこう。

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