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2022年11月30日 (水)

四国の二百名山登頂

東赤石山の登山ルートをネットで調べると南側からのものばかりだが、南側からだとマイカーが主体てバスは本数が少ないため利用しづらい。北側からも地図には道が出ているので登れないことはないだろうが、最寄り駅の関川から登山口までの15キロの道がどこまで舗装してあるかは事前には調べられなかったので、出たとこ勝負となる。

 

関川駅から上り坂となるが、このくらいの傾斜ならたいしたことはないので、登山口までこの程度の坂ならいいなと思っていたら、五キロ程度進んだ所で舗装が途切れ砂利道となる。登山口までは倍以上の距離をあ歩かなければいけないのでガツカリする。歩きだしてすぐの所に水場があったので肩からぶら下げているボトルには水を入れ粉末スポーツドリンクを加えたが、ザックの中の水筒は次の水場で休憩がてらにザックを下ろした時に入れればいいやと考えてそのまま歩きだす。ところが、次の水場はないままに登山口まできてしまう。稜線上には水場はないたろうから、このままでは水不足となることは目に見えている。こかで地図を見直すとコースは稜線通しに行くものの外に、左側から回り込んで稜線に達するコースもあることに気づいた。こちらの方は途中で沢を横切っているので水を補給できるし、傾斜が多少緩くなっている分だけ登りが楽に思えた。その割にはコースタイムは10分長いだけなので断然有利に思えた。

 

後者のコースを行くこととして左の林道を進み、そろそろ林道から山道が分かれるあたりまできたが、山道への分岐点が一向に見つからない。だが注意深く見てみると、かすかに踏跡らしきものが見てとれる。ここ以外に登り口はないと判断して登りだすと、踏跡も多少はしっかりしてきた気はするものの、不明瞭であることにかわりなく、標識やマーキングは相変わらず全くない。やがて沢を横切る箇所に出たので水は補給できたが、対岸の稜線に登る道が見つからない。適当に登っていると小尾根に突き上げ、小尾根をしばらく登り続けると稜線に達することができた。
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ここから頂上までは標高差にしてまだ800メートルもあり先はまだ長い。道は四国電力の電線巡視道も兼ねており、一定間隔で鉄塔が立っているので多少は気がまぎれる。道は不明瞭な部分もあるが、マーキングは多少はあり頭上には高圧線が走っているので迷う心配はない。相変わらず急登が続くが、遠くに見えていた権現山から東赤石山に続く主稜線が少しづつではあるが近づいてくるのに気を紛らわす。

主稜線に着いた時には日が東赤石山から左に続く尾根に沈みかけており、日没までに頂上につけるか時間との競争になるが、ここまで来た以上は登り切るしかない。頂上までの道は岩と樹木の入り混じった歩きにくい道で距離の割には時間がかかるが、真っ暗になる前になんとか頂上に到着する。もちろん、こんな時間に他の登山者がいるはずもない。
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長居は無用と下山に移るが、登りでさへ踏跡が不明瞭だったのに暗闇ではライトをつけても踏跡を辿るのは困難なの
で、スマホのGPS対応の地図とにらめっこで、現在位置が登山道を外してたら、コンパスで正しい方向を確認して登山道に戻ることを繰り返したので、迷うことなく登山口まで下りることができた。だが、ここから駐輪してある舗装路の終点までの長かったことといったらありゃしない。

 

自転車を回収してしばらく進むと人家が見えてきたので電波が通じるだろうと思って、今夜の予約したホテルに電話したところ、チェックインは何時でも可能だというではないか。ホテルの最寄り駅である西条までの最終電車は終わってしまっているが、距離的には20キロ程度なので時間にこだわらなければ辿り着けると判断して、ホテル近くまで着いたら電話することにした。

 

国道を西条方面に向かうと道は下り一方になる。楽は楽だが後ろから猛烈なスピードで追い抜いていくので怖くなり歩道に進路を変えると、凸凹があったり雑草が生い茂ったりとスムーズには進めなくなったが、そのうちに旧街道の矢印かあったのてそちらに進むとスムーズに前進できた。旧街道が終わって一般道になると多少迷うようにはなったが、なんとかホテルにたどり着くことができた。実に長い一日だった。

 

翌日は疲れていて8時まで寝ていた。今日は雨が降って休養日とすることを期待したが、残念ながら今日は天気が持ち、明日は荒天になるとの予報なので出発せざるをえない。幸い、今日の笹ヶ峰の登山口はかなり標高が高く、そこから頂上までは5時間で往復できるようなので、ゆっくり出発しても大丈夫だろうと、自転車で遠出してファミレスで朝食をとってからタクシーに乗り込んだ。

 

ここから誤算が始まる。まずは運転手に登山口までは車は入れないと言われる。ネットでは車で入っている記録がたくさんあると言ったら、四駆てないと無理だと言われる。まあ少しでも奥まで入ってもらいたいものだと思ってたら、林道の分岐点の所でここまでだと言われる。別にゲートがるわけでもないし進入禁止の表示があるわけでもないので進めないことはあるまいと思えたが、前に笹ヶ峰に向かった人を乗せた時も、ここで降りてもらったと言うのでやむをえない。ここから登山口まで歩くとなると3時間かかるので時間的にはかなり苦しくなつてくる。

 

傾斜はそれほどきつくはないので急なところだけは自転車を降り、他はゆっくりと漕いでいけば、歩くよりは速く進めそうである。ところが、登山口まで三キロ弱の所から先は舗装のない砂利道となっていたのが第二の誤算であった。ネットの情報でも登山口手前で舗装は終わっているとあったが、こんな下から歩かされるとは思わなかった。1時間ほど歩いて登山口に着いたが、そこからの登りが昨日の疲れで調子が出ず、こんなベースではいつ頂上に着けるかわからないと思えてきた。

 

歩きだすにつれてだんだんと調子が出てきたので、なんとか明るいうちには頂上に着きたいと思ったが、頂上直下で暗くなってしまったので、風の当たらない所で防寒防風の支度とライトを着けて頂上に向かう。頂上は強風が吹き荒れていて、写真を取るや否や(と言っても三角点しか写ってないが)下山に入る。かぜが弱まってきたあたりで考える余裕も出てきたので、今後の進路を登山口までの下山、林道のうち未舗装部分のジョギング、林道の舗装部分の自転車ダウンヒル、国道のサイクリングの四つな部分にわけて時間を計算してみると、今晩のホテル予約してある松山までの最終電車にギリギリで間に合いそうなことがわかった。
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頑張ったおかげで、なんとか最終電車にギリギリで西条駅に着いた時に最後の誤算というかアクシデントが起きた。それは朝荷物を預けたコインロッカーを開けようとしたら開かないのである。業者への連絡時間は過ぎていて明日にまで待たなければならない。これで今日中に松山へ行けないことは確実となった。すぐに松山のホテルにキャンセルの電話を入れ、西条駅前でホテルをさがしたが、幸いすぐに見つかってホッとした。今日もたいへんな一日だったが、四国の二百名山全山登頂を祝って駅前の居酒屋で一人て祝杯をあげた。

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