坂東33箇所札所巡り 33番那古寺
坂東33箇所札所巡りは以前に1番から33番まで回っているし、これに四国88箇所、西国33箇所、秩父34箇所を加えた188箇所は全て回っているのだが、秩父を除くと他は一筆書きで回っていないので、自宅から比較的近い坂東だけは一筆書きに挑戦しようと思い立った。ただ一筆書きといっても、連続して回るわけではなく、近場は日帰りで、遠方は数日間をかけて歩いて、前回の終了点からスタートするという擬似的な一筆書きである。


札所巡りの順番は前回とは逆に33番から後戻りすることとし、寒気の厳しい冬場は関東南部を、気候の温暖な春秋は関東北部を歩いて(夏場はどこでも暑いのでお休み)、1年間で終わらせる計画である。33番から32番までは70キロ以上あって数日間の行程となるので、途中の温泉で妻と落ち合うこととして家族サービスも兼ねることとした。
初日は早朝の電車で房総半島の南端付近を目指すのだが、途中の乗り換え駅で寝過ごしてしまい、乗り換えに失敗して1時間ほど時間を無駄にしてしまい前途多難を思わせるスタートとなった。気落ちを切り替えて那古船形駅で下車して33番札所(那古寺)に向かう。ここは駅から15分ほどの至近距離にあるが、こんなに駅から近い札所は湘南地区にある札所と都内唯一の札所である浅草寺くらいである。
今回の札所参拝で今までと異なるのは、御朱印をもらうことにしたことである。御朱印をもらうには3時くらいまでに目的の寺に着いていなければならないので、日程の余裕のなかった今までの札所参拝ではパスしていたのだが、今回は日程に余裕を持たせて「正式」の札所参拝をしてみようという気になったのである(年のせいかな)。



那古寺からは進路を東にとって房総半島を横断して外房を目指す。半島は海岸線以外は丘陵地帯となっているが、高度自体は低いので比較的平坦な道が続くので楽である。数時間は歩いて前方に外房の海が見えてきた時はさすがにホッとした。
外房に出ても今夜の泊まり場である安房鴨川まではまだ遠い。水平線に日が沈んで夜間歩行となってしばらくすると、妻から連絡があり夕食時間間に合うようにと催促を受ける。やむなくジョギングモードに切り替えたので夕食時間には間に合ったが、その際に古傷のくるぶしを少し痛めてしまったようである。

翌日の宿は同じ鴨川市内ではあるが少しグレードアップしたので、滞在時間を長くしないと勿体ないということで、歩くのは早めに切り上げて宿に入ることにした。当初は勝浦あたりまで行くつもりだったが、昨日の最後のジョギングで足を痛めたため安房小湊までしか行けなかった。
最終日は安房小湊までバスで戻り、日蓮上人生誕を記念した誕生寺を訪ねた後に房総半島を北上して次回の32番札所の最寄り駅となる三門まで30キロ近くを歩いた。

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