吾妻耶山
坂東33ヶ所巡りがしばらく中断しているのでそろそろ再開すべきなのだが、低山や中級山岳は5月頃からヒルが出没するので、今の時期は関東100名山を優先することにした。候補としては日留賀岳と吾妻耶山があがったが、前者は行程も長いしバスを利用するため最終バスに間に合う必要から行動時間が限られるため、東京からの日帰りは厳しく塩原温泉泊まりとなる可能性も高い。それだったら、いつか機会を作って妻と温泉でゆっくりした翌日に早出して日帰り登山をした方が良いだろうと考えて、今回は吾妻耶山を登ることにした。

歩き始めて谷川連峰を仰ぐ
ホームからの眺め
吾妻耶山
谷川岳
上越線上牧駅からスキー場までは七キロ近くあるが、バスは利用できないので歩かざるをえない(スキーシーズン中は水上までのバスはあるようだが)。自転車利用も考えたのだが、距離が中途半端で車内携行や解体・組立の煩わしさの方が勝るような気がしたので歩くことにした。それに今日の行程は短いので、歩いても十分に日帰りは可能だし、実際に歩いてみると傾斜がきつく自転車では登りに苦労しただろうなと思われた。

歩き始めて谷川連峰を仰ぐ
スキー場からは五万図では道が書かれているが実際には道はなく、急斜面を適当に登っていくことになる。傾斜のきつい所では横に寝たスズタケが滑りやすくて苦労する。スキー場の上に出るとやっと山道となるが、それもちょっとだけですぐに山頂に出る。今日の前半はほとんどが舗装道路で後半は大半がスキー場の急斜面で、通常の山道は山頂直下だけという変な山行であった。
スキー場の急斜面
頂上は谷川連峰の展望が真っ正面で、西は苗場方面まで見渡せ、東は平ヶ岳から尾瀬、日光方面までの大展望が楽しめた。9時に出発して1時半に登頂したから、明るい間に下山できることは確実なので、頂上でのんびりして展望を楽しむことにした。最近は慌ただしい登山が多く、頂上でのんびりと展望を楽しむということが少なかっただけに貴重な時間であった。しかも他の登山者がおらずに展望を独り占めできたのだから。

下りは往路を戻り3時間ほどで駅に着く。近くのお店でビールを買い、電車が来るまでの時間を雪をまとった谷川岳や今日登った吾妻耶山をホームのベンチで眺めながら喉を潤したが至福の時間であった。こんなのんびりとした山行もたまには良いものだ。

ホームからの眺め

吾妻耶山

谷川岳
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