板東33カ所巡礼と関東百名山 茨城県南部編
次の札所の26番つくば山大御(おおみ)堂までの地図上での最短コースは山道伝いであるが、アップダウンがあるので下道を回りこんだようが早いようである。後者を選択してつくば山が間近に見えてくる頃になると、夕方が近づいてくる。納経受付は4時までと聞いていたので少々焦ってくるが、札所直下はかなりの急勾配なので残りの距離の割には時間がかかる。
終了時間ギリギリに間に合って納経を済ませ、来た道は戻らすに明日の加波山方面を目指して北側に向かう。閉店間近のラーメン屋に滑り込んでラーメン、ギョウザ、ビールの定番コースで腹を満たす。食事中にスマホの緊急地震速報がなって少し焦るが大事には至らなかった
食後は1時間近く歩いてから国道を離れて調整池に向かい、畔のブッシュの陰にテントを張る。調整池の周りの道はまず車が通らないし、通ったとしても車からはテントは見えないので、職務質問に合う可能性は極めて少ないと言える。
翌朝は散歩に来る人もいるかもしれないと、薄暗いうちからテントは撤収する。関東100名山の加波山登山口までは結構時間がかかり、加波山神社に着いた時はお昼が近かった。加波山は700メートルほどの低い山だが勾配がきつく、意外と時間のかかる山だった。
頂上付近には社がいくつか建っているが、一番奥の社が建っているのが頂上らしい。山頂の標識は見当たらなかったが、これより前方には高い山は見当たらずGPSも山頂直下を指しているので、山頂到達に間違いないと下山を開始する。
次の札所の雨引観音までは、一度下に降りてしまうと登り返しとなってしまうので、山腹を巻くようにして行くことにする。緩い下りの林道で歩きやすい道なのだが、雨引観音までわざわざ行く人はいないようで誰にも会わなかった。雨引観音とほぼ同高度まで降りた所で、林道を離れて下の林道まで沢沿いに下るようになっている。下り始めは踏み跡も標識もなく、藪に突っ込んでしまうと時間がかかってしまい、納経受付に間に合わなくなることが懸念されたが、直に標識も出てきて下の林道に出ることができた。昨日の札所の納経受付は4時までだったので、今日も同じだとすると間に合いそうもないので、電話して聞いてみると五時までやっているということで一安心。ひとっ走りで雨引観音に着いたが、結構賑わっていた。雨引観音からの下りは思ったよりも長く、下から登ってきたならば、なかなかたいへんな所であった。
その晩は岩瀬駅近くで食事したが、ラーメン屋しかあいていなかったので、今夜はレバニラ炒めと生ビールとした。もっとも〆はラーメンとなってしまったが。その晩は水戸まで行って宿を探すことも考えたが、移動が面倒になったので、街外れまで歩いてから国道近くではあるが奥まっていて絶対に職務質問に会う心配のない所を見つけてテントを張った
翌朝は国道沿いに二駅近くあるいてから、関東百名山の吾国山を目指して南下する。すぐに高速道路を越えるのであるが、高速の南側はゴルフ場と隣接しており利用者以外は立ち入り禁止となるため、そこを避ける道がなかなかわかりにくく、思いがけずに時間を要してしまった。
吾国山の麓に着いても登山口の標識はなくハイキングコースの標識ばかりである。西側にある3本のコースのうち真ん中のコースを行くことにしたが、標識も踏み跡もないものの、藪は刈り払われているので、全く歩かれていないわけでもないようだ。
途中で舗装道路にでたが、その上は全く道がなくなってしまう。やむをえず沢沿いに進んでみたが、結構時間がかかってしまう。標高から考えると左側の斜面を少し登れば頂上直下の尾根に上がるにちがいないと判断して登ってみると、少しの登りで立派な登山道にでた。地図にあった左側の道がよく歩かれている道でそこに出たようだ。
すぐに山頂と覚しき所にでたが、ここも標識はない。ただ先客はいたし、後から登ってきたパーティーもあったので頂上に間違いはない。予定では午前中に登頂するはずであったが、思わず悪路を登らさせられる羽目になったために2時となったために、今日予定した次の札所まで行くのは困難と判断した。
来た道を戻れば早いが、次の札所までの道に繋がる笠間駅まての12キロを歩くことにした。すぐに舗装道路に出るので楽ではあるが、退屈なことこのうえない。時間を気にせずチンタラアルイタラ四時間半もかかってしまった。駅近くにはまたしてもラーメン屋しかなかったが、あえてカツカレーでシメルことにした。
最近のコメント