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2023年5月 1日 (月)

笈ヶ岳敗退

北海道以外の二百名山は北陸の三山を残すのみとなったので、三年越の計画となった毛勝山とともに藪が雪で隠れてこの時期しか登れない(はずの)笈ヶ岳を登ることにした。登山口となる中宮温泉方面にはコミュニティバスが通ってはいるのだが、本数が少ない上に日祝日は運休だったり、中宮温泉まで行く便は限られて他は6キロほど手前までしか行かないなどと、今ひとつ利用勝手は良くない。

 

4月30日に乗車した北陸新幹線はくたかはがら空きで、混雑を見越して1時間も前から並んだのは空振りであった。小松からバスを乗り継いで中宮温泉方面に向かうのだが、小一時間歩かなければならない上に途中でテント泊を余儀なくされるという有様である。

 

翌朝、バスで中宮温泉の手前のスキー場まで行ったが、そこからは6キロほどのアップダウンの道を進まなければならないし、山が近づいてきても雪が全くなく
藪こぎ必至と思われ、前途多難のアクセスであった。

 

登山口にあるインフォメーションセンターに言ってみると、今年は異常なほど雪がなく、先日も山岳救助隊が登ったが藪が濃くて登頂を断念したというイヤな情報しかえられなかった。これで九割方は諦めたが、藪の状態を自分の目で見ないことには諦められないと思って登ってみることにした。

 

登山道は遊歩道から分かれて巻き道を進むが、ジライ谷の手前の朽ちた小屋の所までは踏まれた道があったが、その先は道は消えているようであった。ジライ谷も飛び石伝いに行くには滑りそうでためらわれるし、靴を脱げば渡れるだろうが、藪の突破が出来ないことはわかっているのに、そんな苦労をするのもためらわれると思っていたら上から人が下りてきて、息が苦しく死にそうなので敗退したという話を聞いて、すっかり気持ちが萎えてしまい自分も下山することにした。

 

さあてこれからどうしよう。今からでは下界には下りられないし、くもいきも怪しくなってきた中でテント泊もためらわれる。そこで、近くの温泉に電話してみると、連休の谷間ということで空きがあり(実際はがら空きだった)、テント泊を免れた。部屋に入ってしばらくすると本格的な雨となったが、キャンプ場にしろ首尾よく稜線に上がれたにしろ、テント泊が避けられたのはラッキーだった。

 

 

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