板東33ヶ所 千葉県内の参拝完了
今回の最初の参拝先である滑川山龍正院は前回最後の千葉寺からは58キロも離れているので、初日は成田近辺あたりで泊まらざるを得ない。幸い、成田近辺にはネットカフェがかなりあるので、その時の進み具合で最寄りのネットカフェを選べばよいので、下手にホテルを予約してしまって行程が縛られるよりも好都合である。結局は成田市内の真ん中あたりにあるネットカフェに泊まったが、一番遠くのネットカフェに比べると、明日の札所までの距離は3キロ長くなることになった。
翌日は初っ端から方角を間違えて進むという失敗をしてしまい、30分ほど時間をロスする。滑川への道は歩道もない狭い道を車が引っ切り無しに通る上に、天気予報が外れて土砂降りの雨となったものだから、かなり神経を擦り減らされた。地図を見ると細い道が並行しているようなので、そちらを通ったところ途中で大きく迂回していて、またまた時間ロスをしてしまった。
滑川山は山門にしめ縄が飾ってある妙な寺だった。訪れたのが昼時だったので、昼休みが終わるまで記帳は待たされるかなと思ったが、そんなことはなく助かった。


この日も行程が読めなかったのでホテルの予約はせず、近辺にはネットカフェもなかったので、Googleマップで検索した公園の写真からいくつかをキャンプ候補地としてピックアップしていた。佐原の街に着いたのは夜の8時頃で時間も適当だったので、ピックアップしていた公園に行ってみると街のど真ん中にあり、こんな所にテントを張ったら職務質問必至である。町外れまで行ってみようかなと思ったが、目の前にホテルが見えたので、土曜日なので満室かもしれないと思いつつ駄目元で電話すると運よく空いていた。Wi-FiもBSも使えなかったけど、泊まれただけでも良しとしよう。
今回の二番目の札所である円通寺までは佐原からだと1日では到達できそうもない距離だが、最終日くらいはホテルでゆっくりしたいと銚子にホテルを予約済みなので、行ける所まで行ってから電車で銚子まで行き、やり残した所は翌日回しということにせざるを得ない。
最初は利根川沿いの土手の上を進んだので、誰もおらずに快適に進めたのだが、飲食物を一切持たずに来てしまったことに気づいて少々慌てる。すぐさまどうこうというこよはないのだが、レストランを検索して適当な所から土手を離れる。
レストランで食事後は国道を進んだのだが、やはり1日で銚子まで歩くのは無理だとわかり、二つ手前で電車に乗り、その部分は翌日回しとした。ホテルから翌日参拝する札所までは徒歩10数分と至近距離にあり(朱印帳への記帳があるので、夜行くわけにはいかないが)、今回の目的は達成したような気分になって居酒屋で祝杯をあげる。
翌朝は始発で二駅戻って、銚子に向かって歩き出す。最初は土手に沿って道は進んでいたが、しばらくして、土手の道は工事中で立入禁止となり、舗装道路は大きく南に迂回していた。時間はまだ6時頃であり、こんな時間に工事関係者が来るはずもないと、立入禁止を無視して工事中の道を進んでみる。無人のブルドーザーの横を進むが、道が大きく切れ込んでいたりしてなかなか簡単には進めない。そのうちに7時近くなったので、工事関係者がそろそろ来る時間かもしれないと、隣の畑を通って一般道に下りると、案の定、重機を乗せたトラックとすれ違った。一方、先ほど南に迂回していた道路とはまた合流するようにはなったが、果たして近道になったのかどうか。
今日は荷物の大半は部屋に置いたままで来ており、参拝後にホテルに戻ればチェックアウトの10時までには余裕があるつもりであった。ところが、9時過ぎに飯沼観音円通寺に来てみると、納経所の受付には誰もいない。しばらく待っていたが、奥の方で人の気配がしたので声をかけると、記帳は9時半からだけど多少遅れるかもしれないという。少し離れた所にある円福寺ならば8時半から納経を受付ているという。え~。円福寺と飯沼観音は別の所にあるの。ホテルのチェックアウトの時間は迫っているし、ここで待っていてもラチがあかないかもしれないと思って、円福寺に移動して記帳してもらいホテルに急ぎ、数分の超過で事なきを得た。


これで千葉県内の巡礼は終わり、茨城県の土浦の先にある札所までの90キロ近くも離れた巡礼が始まる。この距離は板東33ヶ所の札所間距離では最長でまさに修業の道である。今までは利根川を河口に向かって進んでいたものが、今度は上流に向かって進むことになる。一度通ったところはパスできるならば楽であるが、一筆書きにこだわっているので、今までは千葉県側の利根川沿いを歩いていたが、今度は茨城県側の利根川沿いを歩くことにする。
まずは、利根川の最も河口に近い地点に架かっている橋を渡って茨城県側に移る。鹿島線の今日の最終電車に間に合えば千葉県側を歩かずに済むのだが、35キロも距離があり、残された時間は9時間を切っている状況ではなかなか難しい。茨城県側は土手上には道はなく国道を進まざるを得ないので、単調でペースが上がらない。夕方にギブアップしてまた橋を渡って千葉県側に戻り、成田線で帰ることにする。その際に来た時とは違う道を通るようにしてなるべく一筆書きが乱れないように努めた。
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