コタキナバル
ただいいことばかりは続かない。インチョン空港には1時半には着いたのだが、次の便とは航空会社が違うため成田では搭乗券はもらえずインチョンでチェックインする必要があったところ、4時半までチェックができなかったため搭乗券無しではラウンジに入れなかったのである。ようやくチェックインができて搭乗券を持ってラウンジに向かったところ、3時クローズの看板が・・・。やむを得ず売店で軽食を買う羽目に。国際線では初めてLCCに乗るということで、良きにつけ悪しきにつけたいへんな一日だった。
搭乗して1時間半ほど経ったところでビールとつまみを注文しようと思った。LCCでは水以外は有料なのでメニューの値段を見ると、ウォン、ドル、円の三種類で標記してあり両方で千円だったので、千円札を出すと使えないという。ドルはないかと言われるが、100ドルを出してウォンでおつりをもらっても困るので、マレーシアに向かうのだからマレーシアの通貨ではダメかと聞くとダメだと言われる。それならクレジットカードで払おうとしたら、今度はハンディリーダーで読み取れないと言われる(空港の売店では使えたのに)。全く踏んだり蹴ったりでいい加減に頭にきたので、チェジュ航空では絶対に物は買わないぞと心に誓う。
飲まず食わずでコナキタバルの空港まで頑張り、売店でサンドイッチを食べてから空港のタクシー受付所で行き先を行ってクーポンを買う。この方法だと運転手にぼられる心配もないので、よその空港でも真似してほしいものである。空港からホテルまでは地図で見ると近そうにみえたので、帰りは朝だし歩いてもいいかなと思ったが、とても歩ける距離ではなかった。近そうに見えたのは滑走路の先端からの距離であってターミナルからだとそれなりの距離はあった。ホテルは中心街からは遠いが、一泊三千円にしてはまずまずのホテルであった。
翌日は休養日であったが、ホテルの近くで食事してから中心街まで歩いて行ってみることにした。思った以上に遠い外、強い太陽に長時間照らされて少々グロッキー気味になったので、中心街に着いてからは涼みがてらにショッピングモールに入り、スターバツクスで長時間の休憩をとり、同じ階のレストランでランチを食べて充分な休養を取ってから意を決して外に出た。幾分は気温が下がったのか体が慣れてきたのか、午前中ほどは暑さが気にならなくなっていた。
中心街を更に東に進み、ネットに出ていたイチ押しの観光地サピ島への渡航地であるジェッセルトン・ポイントに向かう。ところが、桟橋の待合室に行ってみても誰も待っていない。嫌な予感がして近くの店の人に聞いてみると、クローズで明日だという。ネットの情報では島の施設の入園は5時までとなっていたので、島までは15分かかるらしいから3時に桟橋に着けば充分間に合うと思っていたのが大誤算であった。まあ暇つぶしに行こうと思っただけだから、行けなくてもどうということはないのだと気持ちを切り替える。
ホテルに戻るには歩くには少し遠いので、途中でタクシーを捕まえようと歩き出したが、すぐ手前にもショッピングモールがあったので寄ってみる。午前中にショッピングモールに寄った時もストックがないかとスポーツ店を探したのだが見つからず諦めていたのだが、帰りのお店では一発で見つかった。今回、後半の旅行でじゃまになるからとストックは持っていかないことにしたのだが、やはりストックはあった方が楽なので、安物があれば使用後は処分してもいいかなと思っていたのである。サピ島に行っていれば帰りは遅くなるのですぐにタクシーに乗ってしまい、このショッピングモールに寄ることはなかっただろうから、万事塞翁が馬である。
しばらく歩くと空港行きのバス停があり、そう待たずに次のバスが来るようなので乗っていくことにした。途中で下車すれば、ここからよりははるかに短い歩きで済むだろうし、バス代は200円程度でタクシー代は千円ちょっとだろうからだいぶ安いし、タクシーを捜したり値段交渉する煩わしさもないのが好都合であった。ところが16時15分のバスはいつまで待っても現れず、次の17時のバスも15分待っても現れないので痺れを切らして歩きだした。ホテルまで4キロだから途中で食事をすれば気にならない距離になると考えたのである。
中間点あたりで夕食をとり、あとちょっとだと思って歩き始める。とかろが大きな団地に差し掛かったあたりで、またもや問題が起きる。団地は自動車道路と接しているのだが、鉄条網でしきられていて行き来ができないようになっている。ホテルは団地の裏側にあるので、どこかに入口はあるのだろうとそのまま進んでみたが、いつまでたっても鉄条網に囲まれたままである。そこでGPS対応の地図を取り出してホテルまでの最短経路を調べてみると、このまま進んでもホテルには到達せず、一度戻って大きく南側に迂回しなければならないことがわかった。しょうがないので、その通りにしたが、あの団地は一体なんだったのだろうか。裏通りに面した方に一箇所だけ人と車の出入口があったが、門番が居て厳重にチェックしているようであった。
なんか今日は良いことと悪いことが交互にある一日だったが、今回の旅行の中では唯一付録のような一日だったので、退屈しなかったことがなによりなのかもしれない。
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