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2023年7月26日 (水)

毛勝山

富山県にある日本二百名山の毛勝山(2407メートル)に登ってきた。元々は山仲間と残雪期に毛勝三山を縦走する計画を立てたのだが、コロナで三年連続で中止となり、今年のGWにやっと登山実行にたどり着けたが、体力の衰えから毛勝山だけを日帰りで往復する計画に変更して臨んだものの、時間切れで手前で引き返すこととなってしまったので、今回はビバーク覚悟と言うことで単独でリベンジすることにした。前回は夜中の2時に出発しても時間切れとなってしまったので、今回は夜中の零時にスタートさほ。登山口の1時間ほど手前までは自転車を利用し、そこから舗装路とダートが入り混じった道を歩いて夕方には登山口に着く。

 

零時出発ということで1時間ほどしか眠れなかったが、零時には登山口を出発する。前回と違い一人歩きの夜道はとても長く感じられた。夜が明けると、見覚えのある場所が現れて多少は気が紛れる。前回の到達点には朝の8時半に着いたが、二千メートルラインをようやく越えるかというあたりで。休んでいると下から登ってきた登山者に追い抜かれる。何時に出発したのかは知らないがかなり健脚のようであった(単に私が遅いだけかも)。少々のアップダウンを繰り返すと、いよいよ山頂への標高差400メートルの急登が始まる。

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ビバーク覚悟で来たためビバーク装備や食料などでそこそこ荷物が重かったので、必要最小限の物だけを持って残りの物は置いて行くことにした。その時、下から単独の人が登って来るのて、先に行ってもらうことにした。その時、さきほど私を抜いた単独の人がもう降りてきた。やはりかなりの健脚家のようであった。空身同然となったので、二番目に抜いていった人を抜き返せるかと思ったが、差は開くばかりであった。

 

頂上まではかなり遠く、正午きっかりにやく登頂できたが、二番目に抜いていった人は丁度下山するところであった。剣方面は雲に隠れて見えなかったが、毛勝三山の残りの二山も眺められて、コロナがなかったらあそこまで行けたのだろうかなどと考えてしまった。

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帰りはウンザリするほど長く、最後で遠回りしてしまったこともあり、登山口に戻ったのはなんと9時を回ってしまい、往復21時間(休憩時間を含む)のロングコースとなってしまった。

 

前夜は夕食も摂らずにバタンキュワとなってしまったが、朝になっても全く食欲がない。昨日の行動中の水不足の反動で下山してから水をがぶ飲みしたために胃の具合が悪くなったためらしい。朝食も摂らずにそのまま降りて麓の温泉で一風呂浴びたらようやく元気を回復して、ビールで乾杯することができた。

 

帰りは上田で途中下車して別所線に乗って別所温泉まで往復してきた。これで中部地方の私鉄は地下鉄も含めて全て乗車したことになる(関東地方は既に完乗済)。別所温泉から上田まではほぼ下る一方なので、帰りは自転車で帰っても良かったのだが、この猛暑では下りといえども外にいるだけでツライので、自転車は上田駅の新幹線ホームにケースごと置いたままにしてきた。

 

帰宅してから風呂に入ったら、午前中の日帰り温泉の時は気づかなかったのだが、ダニに喰われているのを発見する。翌朝皮膚科に行って大事には至らなかったが、毛勝山は大変だっただけでなく、とんだお土産付きとなってしまった。

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北海道以外の二百名山(北海道は熊が怖いので敬遠)は残すところニ座のみとなったが、二百名山の中の日帰り登山の対象としては最長の時間を要する山であった。富山県にはもう一つ難関の二百名山が残っている。二百名山で唯一登山道のない山である笈ヶ岳(オイズルガタケ)である。登れる時期は藪が雪で覆われる残雪期のみで(厳冬期は豪雪と猛吹雪で超困難)、今年のGWに毛勝山の前にトライしてみたのだが、全く雪がなく超困難な藪山となっていたために登山を断念したが、次回は3月か4月にトライしてみたいものである。

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