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2023年9月

2023年9月29日 (金)

日光近辺の札所巡り 最終日

今朝は始発のバスで三本木まで戻り、昨日歩き残したホテルまでを歩く。途中には戦場ヶ原、竜頭の滝、菖蒲ヶ浜といった観光地がたくさんあって退屈しない。
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ホテルまで戻ると、18番札所の中禅寺まではすぐである。ここも拝観料500円が納経料500円とは別に取られる。観光地だからしょうがないか。
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ここから18番札所の満願寺までは中禅寺湖南の山を越えて足尾に下り、それから更にもうひとつ山越えしなければならない。足尾までは半月山経由の舗装道路があり、以前に逆方向の足尾から日光まで自転車で山越えをしたことがあるが、地図で見るともう少し西側にも山越えする道があって距離的にはこちらの方が短そうなので、そちらを通ることにした。

湖畔の道を行くつもりが、うっかりして半月山に向かう道を進んでしまい、元の所まで戻るのも面倒なので適当な所を下って湖畔の遊歩道に降り立つ。さきほどの喧騒が嘘のように全く人に会わない。結局、遊歩道で出会ったのは反対側から来る女性一人だけであった。
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遊歩道は湖を回って一周しているようだが、足尾方面に向かう峠道に向かうため湖畔を離れることになる。その前に対岸の中禅寺湖畔の観光地の上に聳える男体山の勇姿をしばし楽しんでから峠を目指す。しばらく登ると上から大勢のハイカーが下りてきたのは意外であった。多分、半月峠の方から廻ってきた人達だろう。

峠に上がると半月峠に向かう道と反対側の中禅寺湖を見下ろす山稜を辿る道については指導標はあるのに肝心の足尾方面に下りる道には指導標はない。ただ地図には道が明瞭に書かれているし、踏み跡もしっかりしている上に赤テープも要所々々にあるようなので、わたらせ渓谷鉄道の終点の間藤駅までは10キロ弱だし明るいうちには着けるだろうと思ったのが大間違いだった。

30分も下っていると、今まであった標識が忽然と消えてしまった。最後の標識まで戻って辺りを探し回ったが、標識は全く見当たらない。ただ踏み跡はしっかりと続いているので、前進には支障がないと判断して下り続けたが、踏み跡も途絶えてしまう。まあ沢を下り続ければ問題はないだろうと思っていると、案の定、暗くなる前には広い道に出たので、今までの経験上ではこのまま進めば自動車が通れる林道に繋がり、最終電車にも間に合うだろうと思った。

ところが、道はいつまでたっても雑草が生い茂り、石が散乱していて、いっこうに自動車が通れる道とはならない。と思ったら道自体も消えてしまい、再び沢沿いに歩くことになった。しばらく下っていると、舗装路と思われる広い道までは地図上では1キロもないことがわかり、再び最終電車に間に合う希望がでてきた。

さらに進んでいると堰堤に前進を遮られたので、右側から回り込んで堰堤下の広場に出た。あまりに広いので、舗装路に出たかと思ったが、そうではなくて円形劇場の底のような所にいて、前にも堰堤があって10数メートル切れ落ちていることがわかった。堰堤を下りるのは不可能なので、左側の崖を登れば前進できるとは思ったが、下の方は岩場に鉄杭が打たれているので登れるが、上部は暗くて登れるかどうか不明なため、無理をせず明るくなるまで待つことにした。

テントを張るスペースはなかったので、落石の心配のない安全な岩陰にもたれて仮眠することにした。長い夜が明けて周囲が見通せるようになると、昨夜登ろうとした斜面の上には林道とおぼしきスペースがあるのも見て取れた。ただ昨夜登ろうとした上部の斜面も登れないことはないが、昨夜下った反対側の斜面を登り返した方がはるかに安全なので、そちらから大回りすると、案の定、しっかりした林道に出て、後は駅までテクテク歩くだけだった。

初心者ならば遭難しかねないコースかもしれないが、こんな道には慣れっこな自分にとっては、思った以上に時間がかかっただけだったが、地図を過信してコースの状況を事前に調べなかったのは失敗だった。この反省を次回にはいかしていきたい。

 

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2023年9月26日 (火)

日光近辺の札所巡り 3日目

志津小屋を目指して明るくなると同時に出発する。裏見の滝の札所巡りを経由して行くつもりだったが、途中の遊歩道が崩壊して通行禁止となっていたので回り道をする。裏見の滝までは行けたが、そこから先は道がなく、後戻りして上の自動車道を進む。途中で水を補給する必要があったが、最初に越えた沢はだいぶ下まで降りないといけないようなので、もう少し先の沢を越えた所で汲むことにする。ところが、それから先の沢は地図上には青い線が入っているのに涸れ沢ばかりである。手持ちの水は1日フル行動するには、ちょっと足りないので弱ったなと思う。ただ上部でも沢を横切るので、そちらで水を補給できることを期待する。ところが、その道は途中で消えてしまったので、やむを得ず遠回りをして志津小屋に繋がる林道まで上がることにする。遠回りしたおかげで水の流れている沢を横切ったので水不足は解消することになった。ただ遠回りしたために志津小屋に着いたのは3時近くになってしまい、太郎山に行くことはできなくなってしまった。三百名山の太郎山はハイキング程度で登れる山だが、過去2回登り損ねていて、3度目の正直を狙った今回もまたしても失敗に終わった。よほど私と相性が悪いのだろう。
Img_20230925_145340_copy_368x276 志津小屋 

 

その晩は中禅寺湖畔のホテルに泊まったが、ドミトリーの部屋でwifiは通じたが、テレビはなかった。ただ先日のクルージングの際にタブレットにダウンロードした映画でまだ見てない分を見たので退屈はしなかった。

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2023年9月24日 (日)

日光近辺の札所巡り 2日目

行程の遅れを取り戻すために早起きするつもりが寝過ごして、昨夜の終了点に戻ったのは8時半になってしまった。歩き出してすぐに杉並木道となる。奥の細道やマラソンで通ったことがあるが、今回の坂東33箇所巡礼は全て一筆書きでやることに決めてあるので、パスはしないのである。今日は天気が良く、気温が低めとは言え日中は直射日光を受けると暑いが、並木道が日光を遮ってくれるのは助かった。
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当初の予定では昨日中に着くはずの日光に着いたのはなんと3時過ぎとなってしまう。それから先を進み、裏見の滝の手前にテントを張ったが、ここで大惨事発生!缶コーヒーの蓋をきちんと閉めてなかったので、コーヒーがテント中にこぼれてしまう。不幸中の幸いはテントの色がコーヒーの色と近いことか。トホホである。

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2023年9月23日 (土)

日光方面の札所巡り 1日目

しばらく休んでいた札所巡りだが、暑さも峠をこしたようなので再開することにした。前回は宇都宮駅まで到達していたので、その先からが今回のコースである。初日の予定は一応は宇都宮駅から日光駅までとしてあるが、途中で関東百名山の古賀志山を登るつもりなので、時間が足りなくなれば途中で切り上げて翌日以降に回せばいいやと考えた。

初日は天気の回復が遅れるとのことだったので遅めの出発となり、宇都宮駅をスタートしたのは10時近くになってしまった。今日は久々の札所となる19番の大谷寺であるが、納経とは別に参拝料も五百円払うことになってしまった。本堂を覆っている(実際は洞窟内に本堂が建てられているのだが)岩に彫られている仏像は他では見られない一見の価値があるものなので、参拝料が有料なのも仕方ないか。御朱印を書いてもらっている間に隣の資料館を覗いていたら、先ほどの岩に彫られた仏像はタリバンによって破壊されたバーミアンの石仏に起源がある可能性が書かれていて興味深かった。

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次は古賀志山を目指して最短距離を進む。古賀志山の麓にはサイクリングロードがあって、明日はジャパンカップの大会があるらしくて賑わっていた。古賀志山へは3本のコースがあるが、最短距離の東稜コースを選ぶ。取付の注意書きに本コースは事故の多い中級向きのコースであると書いてあったが、頂上手前の見晴らし台直下の岩場は濡れていたせいもあるがなかなか悪く、先日登った山梨百名山の中で最難とされる鶏冠山の核心部である第二岩峰直下よりも悪く感じた。

頂上は時間が遅かったせいもあるが、誰もいない静かなピークで麓の町が一望できた。下りは南コースを下ったが、こにらは下の林道まで階段が続いていた。楽と言えば楽であるが、単調なだけに飽きてくる。ただ下山途中に南面の岩場が望めたのは嬉しかった。
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古賀志山で時間を取られ過ぎたため、行程自体は捗らず、日光までの半分くらいしか進めなかった。宇都宮には6時過ぎの電車で戻ったが、早く戻ったのはわけがある。それは宇都宮駅から東に延びる路面電車のライトレールに乗るためである。前回、宇都宮まで歩いている際は、まだ試運転中であったが、先月末に開通したそうなので早速乗車してみた。宇都宮駅前から郊外の工場団地まで往復2時間近くの乗車時間であった。
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2023年9月21日 (木)

クルージング

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関門海峡

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 釜山港に入港したダイアモンドプリンセス

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軍艦島遠望

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軍艦島上陸

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 東シナ海の夕日


ダイヤモンドプリンセスの6日間のクルーズに妻と二人で参加してきた。 釜山と長崎に半日上陸し、釜山は駅周辺を歩いただけで観光らしきことはしなかったが、長崎では世界遺産の軍艦島のツアーに参加した。ツアー後の長崎名物の食事(チャンポンと皿うどん)をした店が超満員で長時間待たされ、出港ちょっと前になんとか船に戻ることができた。 本格的なクルージングは小笠原以来であるが、どうも自分の趣味に合っているとは言い難いので、また参加することがあるかどうかは?である。

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2023年9月 9日 (土)

関東ふれあいの道 東京都No1コース

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毎日が日曜の日々が続いているが、その日はとりわけ何もやるべきことがなくなってしまい、おまけに翌日は台風襲来の予想ながら当日は一日天気は持ちそうだということで、最近取り組み始めた関東ふれあいの旅の東京都コースのうちのNo1コースを歩いてみることにした。

高尾山口駅から甲州街道を南下し、梅の木平のバス停の先から別れて山道に入っていくのだが、橋の手前にふれあいの道の標識があるので、そこを曲がるのが自然だが、ネットからダウンロードしたふれあいの道の地図では、もう少し街道を進んだあたりで左折するようになっているので、しばらくみちなりに進んでみる。地図の分岐点とおぼしきあたりで左折しようとしたが、さきほどの地図では分岐点が撮影ポイントとなっていて、そこで案内板をバックに写真をとるのが、コース踏破の認定賞をもらう条件になっているものの案内板もなにもないので、やむを得ず料理店の看板をバックに写真をとる。

山道をしばらく進むと神奈川県との境の稜線に出る。稜線をしばらく歩いていて気づいたのだか、この稜線はだいぶ以前に東京都の他県との境を歩きと自転車で踏破した時に歩いたことがあるのだった。まあ他の東京都のコースもほとんどは踏破済みなのだが、認定賞をもらうための証拠写真をとるために歩くことになるので、その意味では今回も無駄な歩きとなるわけではない。

前半部分ではハイカーも多く、トレランの人も見かけたが、後半になるとめっきり人に会わなくなる。大垂水峠の手前で一人抜いたが、その頃になると、こちらもトレランモードになっていて快調に進んでいたら、ふれあいの道のNo1コースは峠から左に曲がってゴールの城山に向かわなければならないのに誤って右に曲がったため、高尾山方面に向かっていることに気がついた。引き返すのも面倒なので、そのまま高尾山を経て一号路を下りることになってしまった。ただいつものように陣馬からの折り返しではないため、さほど疲労はしておらず、まずまずのタイムで下山することができた。

最後に道を間違えてしまったため、次回は大垂水峠までは相模湖からのバスを利用し、峠からは正しい道を進んでNo2を経てできればNo3あたりまて進んでみたい。

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2023年9月 4日 (月)

富士山主杖流し

富士山には吉田口、富士宮口、御殿場口、須走口の四本の登山道が一般的であるが、それ以外にも主杖流しという溶岩が流れた跡が登られていることは以前から知っていたが、そろそろ登っておかないと年齢的に登るのが難しくなりそうなので、登っておくことにした。ネットで調べた限りでは特に難しくはないようだったが・・・

富士宮登山口の出発が1時と遅めだったが、ネットの情報では行動時間は6時間程度となっていたので、山頂に着くのが深夜になるとしても、どうせ頂上で仮眠するつもりだったので到着が遅くなることは全然問題視していなかった。六合目の小屋の手前で人の通行が少なくなった頃を見計らって、立入禁止と書かれたロープを跨いでブル道に入る。小一時間ほど歩いた所でブル道は右に大きく迂回するが、主杖流しに続く道(お中道巡りが歩かれていた頃の名残の道)は細々とした踏み跡が続いている(マーキングはしっかりしているが)。

途中で踏み跡を見失ってしまったが、途端にあり地獄のような滑りやすい砂地を歩く羽目になる。しばらくして踏み跡を発見して順調に歩けるようになったが、それも束の間で再び踏み跡を見失ってしまった。一般登山道と別れてから2時間近く経っており、時間は4時を回っているというのにまだ目的のコースに入れないことに多少焦りを感じるが、ここで踏み跡を探して時間を浪費するよりも、富士山の方角を目指してやや西寄りを目指せば、主杖流しに合流するだろうと考えた。

ブッシュのない斜面を登っていくと、主杖流しと思われる沢と合流する。
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他にも溶岩道はあるらしいので、ここが主杖流しであると断定はできないが、多分間違いないだろうと登り続ける(主杖流しの入口にはペンキで表示があるらしいが)。溶岩の流れた跡と言ってもつるつるの一枚岩というわけではなく、結構凸凹がある上に傾斜も緩いので岩登りということもなく、ストックを突いたまま登って行ける。

夜になっても登り続けたが、登りやすい所を登っているうちに主杖流しを離れて尾根状の所を登っていることに気づいたが、暗闇で主杖流しの場所が判然としなかったので、そのまま登り続ける。何時になっても構わないので頂上まで行くつもりでいたが、8時過ぎに岩が庇状に張り出していて上部からの落石の心配のない絶好のビバーク地を発見し、ここで一夜を過ごすことにした。三島の街の夜景と星空を眺めながら持参したビールを飲める五つ星?のねぐらである。ただし、天井が低いのでヘルメットを被り放しでいなければならないのが玉に傷であるが・・・
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しばらく仮眠してから暗い中を出発する。ビバーク地は隣の富士宮登山道では七合目に相当する高度なので、頂上まではまだかなりあることを覚悟する。しだいに明るくなってきたが、南側の斜面を登っているため日の出を見ることはできない。その代わりに斜面全体を眺めることができたが、尾根と谷の違いはほとんどなくなり一様な大斜面が山頂まで続いているのが見て取れる。ただ麓の方に目をやれば、白い線が自分の足元近くまで続いているのが見て取れるので、主杖流しを登ってきたのが確認できた。

隣の富士宮登山道の尾根が眺められるようになったので、それに気を紛らわしながら登っていると、突然頭上に頂上の旧測候所の建物が見えてくる。見たところではそれほど遠くはないようにも思えたが、標高差を確認すると200メートル以上はあり、まだまだ時間がかかりそうだ。じっと我慢して登っていると、富士宮登山道から登って来る登山者も見えてくるようになる。しかし、近いように見えても、そこに達するまでには歩きにくい岩と小石混じりの斜面を登って行かなければならない。

頂上に着いたのは9時を回ってしまった。当初の予定では二日目は吉田口を下りて五合目からは精進登山道を青木ケ原方面か朝霧高原方面に向かおうと思っていたが、予定が遅れてしまったので富士宮登山道を下り、今シーズン最後となる三島行きのバスで帰ることとなってしまった。
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