ベースキャンプまで
1月21日
メンドーサのホテルで休んでいると、夜になってガイド3人が装備の点検にやってきた。あまりにも細かく調べるので、やりたくはなかったのだがガッシャーブルムの登頂証明書の画像を見せて、その時の装備で今回も来ているのだと説明すると納得したらしく、なにも問題がなく終了した。
1月22日
翌日は午後から出発ということで、ランチは同行者と一緒に食べることになった。メンバーは客8人とガイド3人で、多国籍のメンバーと一緒に登るのは2011年のストックカンリ以来で、あの時は英語の環境が3週間ほど続くので、ひょっとして英会話が上達するのではないかという期待もあったが、結局全く効果はなかったので、今回はそのような期待は持たずに最小限の意思疎通ができればいいと割り切ることにした。
本日の宿があるペニテンテスは一昨日のツアーの時にも少し先まで往復したところであり、特に目新しいこともない。因みに3月始めにアルゼンチンからチリに移動する時ももう一度ここを通過することを予定している。
夕方にペニテンテスに着いて荷物の仕訳をしてからピザを食べて、これが夕食かなと思って部屋に戻ったら、しばらくして夕食の連絡があり食堂に戻ると分厚いステーキが待っていて、これを今から食べるのかとゲンナリした。自分は半分も食べられなかったが、皆はペロリと平らげており、農耕民族と狩猟民族との違いを痛感させられた。
夕食後も、皆は英語とスペイン語のチャンポンて話し続けていたが、英語の単語が断片的にわかるだけで、会話には全くついていけなかったので、適当な所で切り上げて部屋に戻り、持参してきた関野さんのグレートジャーニーをしばらく読んでから眠りについた。時差ボケはようやく解消したようで、日本とは半日の時差があるが、すぐに眠りにつくことかできた。
1月23日
翌朝は3時頃に目が覚めたので、5時間くらいは熟睡できたようだ。日本でも加齢のためか6時間以上眠るのは苦痛になっているので、睡眠リズムは正常に戻ったようだ。この時間、外はまだ真っ暗だが、アルゼンチンの時刻は首都ブエノスアイレスを基準に決められているようで、メンドーサを含むチリ国境に近い西部地域は夜明けは6時半頃で、日没は9時過ぎのようである。
外が明るくなりかけた頃にカメラを持って写真を撮りに行く。しばらくすると西にある尖ったピークが朝日を浴びて明るくなってきたので写真を何枚か撮る。その時はアコンカグアかとおもったのだが、後でガイドに聞くと違う名前の山であった。
8時に朝食を摂り、不要な荷物は帰りに回収するという違うことで宿に置いて、登山口の 車場までは車で進み、そこからはいよいよ登山の始まりである。
1月23日
11時出発の予定が、30分遅れて出発。途中で管理人がいる所で手続きをして、すぐ先の駐車場で下車して歩き出す。前半は調子が良かったのだが、昼食後、ガイドのすぐ後ろを歩く連中が、ハイペースで飛ばすので、それに追いつこうとしてオーバーペースになってしまい、苦しくなってきた。そこでガイドのすぐ後ろを歩くことにしたので、ガイドもそう飛ばさなくなり、なんとかキャンプ場まで着くことができた。
キャンプ場は巨大なテントが林立しており、食事用テントや多数のベッドがセットされているテントもあった。キャンプ場につ着いてしばらくは疲れから酸素飽和度が80台前半まで下がり、脈拍も80台となったが、段々と落ち着いてきて、夕食後には90まで回復した。なお本日の夕食もすごい量で半分しか食べられなかった。
1月24日
一晩寝て体調は回復し、酸素飽和度の数値も平地に近いものがでるようになった。昨日はスピードが早すぎて体調不良となったと思われ、今日は高所順化の往復だけだから、皆から遅れても構わないのでゆっくり歩こうと思った。
結局、ガイドの一人と一緒に私は皆の後をゆっくりと歩いていくことにした。最初のうちは皆に追いついたりもしたが、次第に離れてしまい、私は途中で引き返すことになった。
1月25日
私は皆より1時間早く6時にガイドと一緒にBCに向けて出発することになった。前半は平坦な所を行くので調子よく進めたが、後半は登りとなるので次第に疲れが出てくる。特に途中で本隊に追いつかれて精神的なダメージも加わって足の疲労が顕著になってきた。BCが眼の前に見えても全く足が前に進まず、疲労困憊の末にやっとBCに辿り着いてバターンキューとなり、その晩は夕食も食べられなかった。
1月26日
今日は1日BCで停滞だ。1晩ぐっすり寝たせいで足に少し疲労がある以外は体調は元に戻り、食欲も出てきた。湖の方に出かける人もいたが、私は体力温存を優先して、グレートジャーニーの本を読んだり、記録を書いたり、パタゴニアやチリ観光のスケジュールをまとめりたりして1日を過ごした。
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