アコンカグアとの別れ
1月29日
いよいよアコンカグアと別れる日が来た。今回はアコンカグアは通過点のひとつとして来たにすぎないので、それほど残念という気持はない。それよりも、次の目的に向けての期待の方が大きい
ガイドの見送りを受けてヘリポートに向かう。出発時間は8時半と聞いていたのに、次々と他の客に抜かされて私がヘリに乗れたのは9時半になっていた。別に他の客がインチキをしているわけではなく正確な情報が伝わっていなかっただけかもしれないが
やがて自分の順番が来てヘリに乗り込むと、二日間かけて歩いて来た所をヘリはあっという間に通りすぎてしまい駐車場に降り立つ。たった七分間のフライトであるが、冬の気候から初夏の気候への様変わりである。
ヘリの着陸場から行きにも泊まったペニテンテスのテルまでの短い距離を多分ヘリ会社の車で移動し、そこでヘリの支払と出発時に預けた荷物の回収を終えたのが昼前で、午後過ぎのバスに乗ってメンドーサに比較的早い時間につけるはずだった。
バス停にはなにも目印となるものがなく、数人の旅行者が荷物を持っていたことと、旅行社の人がメンドーサまで同乗してくれることになっていたから問題はなかったが、そうでもなければ、乗車するにも苦労するところであった。
ところが発車の時間を過ぎても一向にバスが現れない。すると待ち続けている人の中から、バスが事故を起こして遅れるとの情報がもたらされた。そのうち何人かはわからないが知り合い思われる人の車に拾われたが、後の人はそのまま待ち続けているので、まだバスが遅れても来るのだろうと待ち続けた。
やがて四時間ちょっと待ったところで、待望のバスが現れた。ところが、最初に着いたバスの運転手は後ろのバスに乗れという。多分事故運休となっために増発した方に誘導したものと思われるが、こんなに遅れても減便してないのは内外を通じて初めてである。
メンドーサにエージェントが予約してくれたホテルは悪くはないが、値段の割にはシャワーのお湯が出ないなどサービスが今ひとつだった。またホテルの近くにはめぼしいレストランがなく、久々の下界の食事がハンバーガーというのも寂しいものだった。
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