さらばボリビア お帰りチリへ
3月24日
前日の国勢調査による外出禁止によってボリビアみやげを買う予定が果たせず、一日を無駄にしてしまったが、まあそれも旅の醍醐味だろうと頭を切り替えて、南米最後の旅行に向かう。
夜明け前に予約していたタクシーで空港に向かう。手続きを済ませてプライオリティパスが使えるラウンジに入る。飲み物と軽食くらいしかないが、通常は朝は飲まないビールを前日は外出禁止で買わなかったので少しだけ飲む。
やがて機内にはいり、これでボリビアともお別れである。アタカマ砂漠から国境を越えて、ウユニ塩湖、ラパス、チチカカ湖太陽の島という1週間以上の行程だったが、終わってみればあっという間の気もする。
飛行機が離陸する際に前日、警察の車に連行される前に遠望できたイリマニ山に再び相まみえることを期待したがかなわず、代わりにワイナポトシを遠望することができた。搭乗機は直接チリの首都サンチャゴに向かわず、ボリビア南部にある同国第二の都市であるサンタクルスに着陸して一部の乗客の乗降を行ってからサンチャゴに向かった。
乗降の際には搭乗口が開けられたので暖かいというよりも暑い外気が入り込み、一気に季節が変わってしまった印象で体が慣れるまでには暫く時間がかかりそうだ。サンチャゴに着いたらもっと暑いのだろうと覚悟した。
サンタクルスからの乗客も乗りこんでサンチャゴに向けて離陸し、しばらくするとワゴンが押されていくので、時間的にもランチの時間だろうと思っていると、配られたのはなんとスナック菓子であった。たしか同じ航空会社だと記憶しているのだが、ブエノスアイレスからサンチャゴまでのフライトの時もランチタイムだったのにスナック菓子しかでなかったようである。比較的近距離の運行に関しては食事をカットして料金引き下げに努めているということだろうか?
サンチャゴ国際空港に着陸してからドミトリーまでの経路はブエノスアイレスからサンチャゴまでのフライトの時に経験しているので、特に迷うこともなかった、ただ前回はバスターミナルが終点であったのに対して、今回はもう少し先までいったようである、ただどちらにしても、地下鉄の駅が近いので便利さに変わりはないようである。
今日のバス終点からドミトリーまではちょっと距離があったが、途中にカレー屋があり、前日に外出禁止でカレーを食べ損なったことのリベンジで立ち寄ったので、地下鉄を利用せずに歩いてしまった。
10日ぶりのチリはボリビアと比べると大都会という印象だが、ボリビアの庶民的な感じの方が自分としては好きである。チリは単に規模が大きくなっただけなようで洗練された感じがしないのである。
3月25日
今回泊まっているドミトリーは前にも泊まったことがあるのだが、前は無料で簡単な朝食が提供されていたのだが、どうもシステムが変わってしまったようで、皆は食券のようなものを出して、グレードアップされた内容の朝食を注文している。そのシステムの利用方法がわからないし、フロントできいたとしても、理解するのにすごいエネルギーを要するだろうから、諦めて外で食べることにした。
今日は土産物屋を見て行こうと思っているのだが、10時開店らしいので、それまでの時間潰しができる所として近くにあったマクドナルドに入った。注文した品かできるまでの間に店員の動きを見てると、日本ではテキパキと動くのに対して、こちらはもたもたとしており、動きにもムダが多い。国民性の違いと言ってしまえばそれまでだが、これほど効率性を高めている日本の経済が停滞しているのは、政治に問題があるからだろうか。
パン食も厭きたし、みやげを買うアテもなくなったので、贅沢してやれと日本人が経営しているという寿司屋に入ってみた。海外で寿司屋に入ってみて美味しいと思ったことはないが、今回はいかに?
注文したのは、たこといくらとエビを、2巻ずつで、さすが日本人が経営しているとだけあって、へたな日本のすしやよりも上手かったが、値段もとびきりだった。
次の地下鉄駅まて歩いて行く途中で土産物屋が並んでいるバザールのような感じの所を発見、午前中にみたショッピングモールのようなしゃれた所ではないが、イースター島から帰ったらもう一度ゆっくり見てみよう。
その後の行程については、イースター島に行くのは明朝だが、今夜中に空港に行くことにした。というのは、空港には国際線と国内線のターミナルがあり、イースター島に行くのはどちらのターミナルかわからず、朝の慌ただしい時に両方を行ったり来たりして焦るのは厭だし、最悪、乗り遅れてしまったら目もあてられない。それに前回、アタカマに行く前に早朝にカラマに飛んだ時は、前夜からにもかかわらず、保安検査は受けられて(最初はダメだと言われたのだが粘って受けられた)
、検査場の先にあるプライオリティパスの使えるラウンジを利用できたので、今回も上手くいけば前回同様ラウンジで夜を過ごせるかもしれない。
早速、地下鉄てバスターミナルまで行き、前回も買ったバスの発車場の前の切符売場に切符を買いにいくと、スペイン語で訳の分からないことを言って売ってくれない。すると、次に並んでいる人たちに対しても何かを言って切符を売らない。そして向こうの建物の方を指さしている。そういえばあの建物の中にも切符売場があったような気がした。ここで買えない理由はわからないが、あちらで買えと言うことだなと気付き、そちらに向かうとかなりの行列ができていたが、後ろの人に翻訳ソフトで、ここで空港行きの切符が帰るかと聞くと、買えるみたいなのでそのまま待つとなんとか買うことができた。時間の余裕が十分ある時だったからいいようなものの、もし朝で時間の余裕が余りない時だったら、かなり焦ったと思う。その意味でも前日に来ておいてよかった。
バスが空港に着くとまずは国内便のターミナルに行ってみる。ところが、カウンターにはだれもいないではないか。やむを得ずたくさんある自動チェックイン機でチェックインしてみる。すると画面が切り替わり、選択肢の中に番号を入れるものが二つある。一方、番号として可能性のあるものは予約番号、PINコード、eチケット番号だから、確率としては1回当たり六分の一だから順番に試してみるとヒットするものがあったが、またなにかスペイン語の文字がでてきた。翻訳ソフトで確認すると、印刷のことだとわかったので、ふたつあるボタンのうちひとつを押すと、預け荷物用のタグが印刷されてきた。今回は預け荷物はないので、もうとつのボタンを押すと、今度は搭乗券が印刷されてきた。これも時間のある時だからできたのであって朝の時間がない時ならとてもできないだろう(もっとも乗客の多い朝ならば受付に人がいないということはないだろうし、現に前回はチェックインの手続きは受付の人にやってもらった)。
次の問題は印刷された搭乗券にはまだ搭乗口の記載はされてないので、このまま国内便の保安検査口に行っていいのかどうかということである。もしかしたら、イースター島は国内便ではあっても国際線あつかいで国際線ターミナルに行けといわれるかもしれない。恐る恐る前回も行った国内線の保安検査口に行ってみると、この保安検査場ではなく、1階下の保安検査場に行けと言われたので行ってみると、たしかにイースター島という文字がみえる。ここまではなんとかクリアしたが、問題はこの時間から保安検査を受けられるかどうかである。案の定、明日の便だからまだ入れないと言われた。前回は何時からなら入れるのかという私の質問に対して係員は答えられなくて、面倒になったのか入れてくれて、その後に24時間対応のラウンジに入れたが、今回は明朝の6時からだと明確に言われてしまった以上は引き下がざるをえない。それに保安検査場が別であるということは、検査後もプライオリティパスが利用できるラウンジにはたどり着けない可能性もある。ともかく今は係員が代わっていることを願って日付が変わった時点で再挑戦してみるしかない。
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