ボストン
4月2日
今日はボストンへの移動の日だが10時発なので、1時間前に着くとして8時にドミトリーを出るつもりだッたが、15分近く遅れてしまった。さらにバスターミナルの最寄り駅のひとつ手前の駅で10分近く停車したままになったので焦ってしまった。バスターミナルに着いたのは40分前であったがまだそれほどの行列はなかったので、上の階に食料を買いに行って帰ってきたら、係の人がチケットをチェックしてまわっていた。そこで、私もチケットをを見せると、隣の列に移れと言われる。理由もわからないまま渋々従ったが、最初の列にそのまま残った人はバスに乗り込んで行き、後から来た人まで乗っていくのに何故なんだという気がしないでもなかったが、隣の列に並ばされた人(最初からそちらに並んでいる人もいたが)からも別に不満は出てなかったので、恐らく増発のバスに乗れるんだろと思ったし、念のために前の人に「ボストン?」と聞くと、そうらしかったのでひとまず安心した。
10時少し過ぎにそのバスは発車し、それから我々は隣のバスに誘導された。こちらのバスはがら空きで1人で二人席を占領でき、結果的には大成功であった。6時間近くの行程だが、特に見所があるわけではないので、WiFiが使えることもあってNHKプラスのテレビを見ていたりしたら退屈することはなかった。
ボストンに夕方に着き、すぐに翌日向かうバッファローの切符を買うが、ここで私が買うつもりの切符よりも30ドルも安い切符を見つけて思わず買ってしまう。ところが、後から気付いたのだが、一度ニューヨークに戻ってからバッファロー行きに乗り換えるものであった。同じ道を戻るのもなあとは思ったが、キャンセル料5ドルも払って高い切符を買うのも馬鹿らしいので、ボストンは最初から往復するつもりで来たと思うことにした。
ターミナルから宿までは近いのだが、道を間違えてしまったため思いがけず時間がかかってしまった。宿はチャイナタウンに隣接しているので、久しぶりに中華料理を食べることとし、まずは荷物を宿に置いていく。宿はドミトリーではあるが、ロビーなどは先日泊まったヒルトンと遜色ないもので、ランドリー設備も備えられていた。
一休みしてから中華料理を食べに行くが、どこも客でいっぱいで値段もかなり高い。少し大通りから外れた所にあって値段も割安の店を見つけて、三品とビールを頼んだが味もそこそこであったし、値段9千円も日本から考えると高いが、現地の相場からすると安い方である。ただ最近は腹八分目を守っているので胃が小さくなってしまったのか完食はできなかった。
4月3日
昨夜はランドリーが混んでたので、今朝ランドリーを使用することにした。だが初めてなので使い方がわからない。QRコードからアプリをダウンロードするよう説明されているが、そのアプリを起動してもそれから先のやり方がわからない。すると、他の人がやってきてカードだけで簡単に動かしている。私も見様見真似でやってみるが上手くいかない。音をあげてしまい、彼にやり方を教えてもらいやっと動いたが、カードを画面にタッチさせるところがポイントのようだった。しばらく動きを見ていたが、どうもおかしい、洗濯ではなく乾燥をしているからだった。上下に4台ずつ機械があるので、上が乾燥機、下が洗濯機だと思っていたら、下の4台のうち3台は洗濯機だが、1番右は乾燥機だったのだ。そこで左隣の洗濯機に洗濯物を移して、そちらを動かしたが、右の乾燥機はまだ空で動いたままである。やがて洗濯機は停止したが、乾燥機は後20分以上動くようなので、そちらで乾燥をすることにした。ただ20分では乾燥の時間が足りなかったようで、ズボンや上着はまだ湿っていたが、着ているうちに乾くだろうと着てしまう。こうして2ヶ月半もの間、着た切り雀であった服をようやく洗えることができた。
今回、ボストンを北米横断の出発点に選んだのは、ボストンがニューヨークよりま東に位置しているということの他にボストンが自分にとって大きな意味を持っていたからである。それはマラソンを走っていた頃、走り始めの時期には、たまたま旅先でアテネマラソンに参加したことなどはあったが、記録更新を狙いだすと、わざわざ海外のレースに出ようなどという気はなかったが、記録が落ち目になってくると、海外のレースにも目がいくようになった。そんな時、ボストンマラソンには年齢別に参加資格があって、当時の自分は4時間を切れば参加資格が得られることがわかった。自己ベスト更新を狙っている頃ならば問題なくクリアできる記録だったが、落ち目になっている頃にはなかなか厳しい記録であった。当時、市民ランナーが参加できるレースとしては大田原マラソンが制限時間4時間と最も厳しいもので、これを完走できればボストンマラソンの参加資格が得られるということで、3年連続で出場したが、いずれも37キロの関門を時間内に突破できず、ボストンマラソン参加資格は得られなかった。
そんなわけでボストンマラソンには強いこだわりがあったので、全コースは無理だがゴール付近だけでもトレースしてみたいと思い、35キロ付近からゴールまでを歩くことにした。最寄りの地下鉄駅までは宿の近くの駅から乗り換えずにいけたのであるが、バスターミナルまで戻ってしまったので、だいぶ遠回りとなってしまった。名物の心臓破りの坂というのはここよりも少し手前にあるようだが、そこからだとゴールまでは遠すぎるのでカットしてしまった。35キロから先は比較的なだらかで、カーブのない一本道で走りやすそうであった。松坂大輔が所属していたレッドソックスのホーム球場があるあたりからコースがわからなくなり、グーグルマップで場所はわかっているゴール地点に向かって適当に進んでいく。
ゴール地点にはなにか標識でもあるのかと思ったら何もなく、ただ3週間ほど後に開かれる今年のボストンマラソンのポスターが掲示されているだけであぅた。
そこから比較的近かったので、そのまま歩いて荷物を回収してからバスターミナルに向かい、私のボストンの旅は終わった。世界四大博物館のひとつとされているボストン博物館にも行かなかったが、パリでもルーブル美術館には行ってない人間なのでよしとしましょう。
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