蓬莱山
金沢駅を始発の6時敦賀行きにどうしても乗らなければねらない。これに遅れると次は45分後であるが、敦賀から先の接続が悪くて志賀駅への到着時間が2時間も遅くなるからだ。敦賀までは1時間もかからずに到着。これで、今回の目的のひとつの北陸新幹線全線乗車が果たせた。
敦賀からは北陸線、湖西線と乗り継いで蓬莱山登山の最寄り駅である志賀駅に到着。大荷物だったので、駅に置いて行きたいが、ど田舎で駅員もおらず、乗降客もほとんどなければともかく、志賀駅はどちらにも該当しないので、どうしようかなと思案する。駅前に屋内のコインロッカーはあるのだが、4時50分までしか使えないというので、帰りが遅くなるとピンチである。すると、駅前からびわこバレーロープウェイの山麓駅行きのバスがもうすぐ出発するということで、山麓駅まで行けば荷物を置くことはてきるでろうと、バスに乗ることにした。
当初は駅から歩くつもりで、その場合は標高差が千メートル以上あって大変だと思っていたが、だいぶ楽になりそうだ。山麓駅にもコインロッカーがあって遅くまで利用できるので荷物の問題は解決した。最初は山麓駅から頂上まで往復するつもりであったが、日和って、蓬莱山の肩にあたる打見山までも歩かずに登りだけはロープウェイに乗ってしまったが、結果的には大成功であった。ロープウェイ終点の打見山は琵琶湖から北方の山々までの360度の展望が楽しめ、蓬莱山までの草原のハイキングも楽しめる。蓬莱山頂までもリフトが利用できるが、もちろん歩いて行く。
山頂には登山者はほとんどおらず観光客ばかりであったが、そのせいか山頂の標識もなかったので、測量の基点となる石標を山頂の標識に見立てて記念写真を撮っておいた。山頂からロープウェイ山麓駅に向かう道を探していたら、何パーティーかが下っていく道があったので、あまり考えもせず下りかけたが、どうもおかしいと思って地図で確認したら、ロープウェイ山麓駅に降りる道ではなく、当初予定していた湖西線の駅に直接降りる道に繋がっているコースであった。
それでは山麓駅へ降りる道はどこかなと探していたら、スキーシーズンにスキー場の外周を示すロープのつながりの中で一部切れている箇所がおり、なにやら標識らしきものも見えるので近寄ってみると、文字は古いが確かに山麓駅と書いてある一方で立入禁止の立て札もあって、小さな字で「ここから先はぴわこバレー施設の管理外」と書いてあった。要するに、往復ともロープウェイに乗ってもらい、この道は使って欲しくないがそれでもこの道を使いたい人は自己責任でどうぞと言うことらしい。
山麓駅への下山路はほとんど人は歩いてないような道で、標識はなく、マーキングもほとんどないが、一応踏み跡はあるので、道を踏み外さなければ進めるという程度の道である。ただ尾根が広くなっている所では、地図と磁石とGPSで進路を判断して行かなければならないので、経験の浅い人には難しいかもしれない。このまま山麓駅まで降りられるかなと思ったら、倒木帯となって前進を阻まれる。そして踏み跡も見失ってしまい、地図と磁石とGPSで辛うじて前進がでしるという有様である。
標高差からして2時間もあれば下れるかなと思ったのが、実際は四時間近くかかってしまったので、登りに取っていたならば、何時間かかったかわからない。登りはロープウェイを利用しておいて良かったと思った。時間があったら日帰り温泉にでも入って帰ろうと思っていたが、とてもそんな時間はなかった。三百名山の中では最も登りやすい山だと思っていたが、コースの取り方次第では難しくなることを思い知らされた。


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