草津周辺の山
妻と避暑に草津温泉に行ったが、その際に草津周辺の山にも登ってきた。
7月29日
以前は草津温泉から白根山の頂上近くまでロープウェイが延びていたのだが、火山活動によって同路線は廃止となり、白根山方面への交通機関は1日1便のバスだけとなってしまった。代わりに温泉から天狗山ゲレンデの上までのゴンドラが近年新設されたということで乗ってみることにした。するとゴンドラ終点にあるレストランで食事をすればゴンドラ代がタダになるということなので、早速レストランに予約の電話を入れてゴンドラ代をタダにしてもらった。
レストランではゲレンデを眺めながら寿司を食したが、このままゴンドラで降りても白根山方面のバス発車まではバスターミナルで2時間近く待たなければならないので、下まで降りずに舗装路をこのまま登っていくことにした。スマホの地図では蛇行する舗装路の部分にはショートカットする道がいくつもあるようになっていたので、それらを利用すればかなり時間を短縮できるのではないかと期待したが、火山活動の影響で舗装路が閉鎖されていた間にショートカットする道は荒れてしまったのか発見できずに舗装路をそのまま登らざるをえす、思いの外時間がかかってしまった。
白根山に近づいてくると、硫黄の臭いが立ち込めている場所も出てきて、駐停車が禁止されている箇所やシェルターが設置されている場所も現れてくる。事前に調べた情報では白根山の周辺付近は立ち入り禁止とされているとのことだったので、立ち入り禁止ギリギリまで行ってみるつもりだった。ところが、舗装路以外の道は荒れてしまったということで舗装路以外の道も立ち入りが制限されていたので、白根山の標識のあるレストハウスの所から引き返すことにした。日本100名山は10年ほど前に北海道の幌尻岳で完了したつもりだったが、その中で白根山についてはバスで山頂近くまで行っただけで登ったことにしていたが、今回は下から立ち入り制限の所までは歩いてきたので、まあ登山したことにはなるだろう。
下りは白根山から離れた北側の道を通るつもりで、かなりの時間短縮を期待したのだが、そちらの道も荒れてしまったということで通行が制限されていたため、登りと同じく舗装路を下らざるをえなかったので、ホテルに戻った時は暗くなる寸前であった。
8月1日
1日休養してから関東100名山(新)の岩櫃山を登りに行く。山岳雑誌が発行している「関東100名山」という本では以前は岩櫃山は入っていなかったのだが、新版では新たに入ることになった。これは大河ドラマの「真田丸」の人気によって真田氏の上州側の居城があった岩櫃山を登る人が増えたためであると思われる。
最寄り駅から歩き始めた時は昼前で気温が高く汗がどっとでてくる。ただアプローチの途中から望める岩櫃山頂上直下の岩壁の威容に気がまぎれる。
登山路を3合目あたりまで登ると樹林帯に入って直射日光が避けられるので多少は楽になる。この調子で行けば意外と早く登頂できそうに思えたのだが、その後は鎖場の連続となって結構時間がかかってしまう。
頂上に着いたが、真夏の低山ということもあり無人であった。360°の展望は得られたが、このあたりは地理不案内なため、まわりの山名はよくわからなかった。草津温泉行きの最終バスに接続する列車までは充分に余裕があっちめ、のんびりと下山する。草津温泉はその日はお祭りが行われたので、それを眺めながら、温泉最後の夜を過ごした。
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