不老山
寒波がなかなかおさまらないので、寒波の影響をあまり受けない山域に行こうと、新関東百名山の中の未登頂の山である不老山を登ることとし、さらには時間が許せば北方にある同じく新関東百名山のミツバ岳にものぞってしまおうという欲張った計画を立てた。
電車の本数はたくさんあるので、特に出発時間を決めてなかったら、家を出るのが7時過ぎとなってしまい、いくら何でも遅すぎる出発となってしまった。
駿河小山の駅を10時頃に出て登山口に向かう。グーグルマップに書かれている登山道に向かって歩き出したが、その道は採石場に通じる道で登山道には通じてないようだ。
出直ししなければならないかと思ったが、左手に送電線の巡視道があるようなので、そちらを登ることにした。しばらく登ると五万図にある駿河小山駅からの道と合流する。そちらの道を辿った方が近かったことに気付くが、県境に近い所を登りたかったので、遠回りではあったが仕方ない。
不老山までは標高差7百メートルほどしかないが、実に長い尾根で、4時間ほどかかって2時に山頂に達する。頂上近くで二組のパーティーとすれ違ったが、これが今日あった唯一のパーティーで、低山の割には不遇の山のようである。
頂上近くまで来てきずいたのだが、今日登ってきた尾根は10年以上前に関東県境尾根縦走をやってた時に、時間不足から手前の附峠から直接駿河小山駅に降りてしまって、本来の県境尾根は歩いておらずに心残りとなっていた所を知らないうちに歩いていたわけでラッキーであった。
不老山に着くのが遅くなり過ぎたため、ミツバ岳を登るのは無理かなとも思われたが、最終バスは7時過ぎまであるので、ダメ元で行ってみることにした。
世附峠まで降りてからミツバ岳との間にある世附川に向けて降りようとしたところ、通行止めの立て札があるではないか。多少悪い所ごあっても降りられんことはあるまいとも思ったが、橋が流されていると書いてあったので下降を断念した。
地図を見てみると、多少遠回りにはなるが、もう少し西側からも世附川に降りる道があることを発見、こちらの道が世附川を渡る橋は当初降りる予定の道の世附川の橋の道よりもしっかりした道のようなので、そちらを降りることにした。
隣の下降路の所まで行ってみると、こちらには通行止めの表示はなかったので降り始めたが、道は広い林道ながら草ぼうぼうであまり人は通ってないようだ。
しばらく進むと、道が崩壊していて前進が阻まれる。来た道を戻って、世附峠を駿河小山に降りなければならないかとも思ったが、よく見ると、崩壊した部分に倒木が橋のようにかかっているではないか。倒木をつかまって行けば向こう側へ渡れるのではないかと思ってやってみると、なんとか渡れて事なきを得た。
その後も、林道が分岐していたりして、進路に迷うことがあったが、そのたびにスマホの地図を開いて、現在地をGPSで確認して、地図上の道に近い所を通るようにして前進すると世附川まで降りるすることができた。
予想した通り、舗装された橋が川にかかっており、難なく対岸に渡ることができた。しばらく進んで、世附峠からの下降路の橋が地図では表示されている所に来たが、橋の残骸すら全くなかった。ここまで苦労して降りてきて橋がないのではガックリするところだった。夏なら靴を脱げば渡れないことはないだろうが、今の季節では無理で、遠回りしてきて正解だった。
そこからミツバ岳の登山口までは思ったよりも遠くて登山口から頂上までの標高差を考えると、最終バスまでに往復してくるのは無理だと思えたので、ミツバ岳は諦めて、このままバス停まで行き、最終の1本前のバスに乗ることにした。時間的にはなんとか間に合ったが、もし乗り遅れると、最終バスまで自販機もないところで2時間以上待たされるところであった。
今回は不老山ひとつしか登れす、ミツバ岳は次回への持越しとなってしまったが、当初予定していなかった神奈川・静岡の県境尾根の未踏部分の踏破という「成果」もあったので、満足すべきものと言えるだろう。
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