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2025年9月10日 (水)

猛暑に抗して

猛暑が一段落するまでは登山は避けた方が無難だが、そんな中にあって猛暑の影響を受けにくい方法を考えてみた。

 

8月24日

 

まずは純粋の登山ではないが、関東ふれあいの道の群馬県コースのコースNO18の高山高原牧場である。ホームページではタクシー利用が勧められているが、地元の渋川の駅前プラザでは電動アシスト自転車を朝9時から無料で貸出しているので、これを利用すれば暑くならないうちに目的を達し、昼過ぎに降りてくる計画を組めば、猛暑しらずでサイクリングを楽しめるのではないかと取らぬ狸の皮算用を行った。

 

9時丁度に渋川の駅前プラザで自転車を借り受けるが、まずはルート設定で失敗した。国道沿いの道を行かずに地図上の最短経路で行こうと考えたのだが、実際に行ってみると、アップダウンが激しいだけでなく、道は大きく蛇行していて、最短経路どころか大きく遠回りする道となってしまったのである。

 

1時間ほどロスして、本来のコースに復帰できて、しばらくはそのまま進んでみたが、コース19キロのうち5.5キロを残した所で予定していた引き返す時間となり、バッテリーの残量も乏しくなってきたので、残念ながら引き返すことになった。

 

駅前に戻り和定食の店で喉を潤し、空腹を満たしてから、隣駅の後閑に移動する。午後の目標は関東百名山の三峰山で、駅から登山する道もあるようだが、この猛暑の中をとても登る気がしない。そこで、3時頃まで待ってからタクシーを呼び、標高700メートルくらいの所にある河内神社直下の登山口まで運んでもらってから登山を始めれば暑さはしのげるし、6時ころまでには登山口まで戻れるだろうから、タクシーで登ってきた舗装路ならば暗くなってから下っても問題ないし、暑さ対策にもなって一石二鳥だと思った。

 

山頂までは2時間ほどで問題もなく到達したが、下山に移ると登頂前から降り出していた雨が激しくなってきた。
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雨水は斜面全体を覆ったため、気付かないうちに登路を見失って後閑駅に直接降りる道に進んでしまったようだ。そのことには気づいたが、よく踏まれた道でありマーキングもしっかりしていて、要所には指導標も設置されていたため、この道を降りた方が早いと判断して、そのまま降り続けた。

 

道自体は川の中を歩くような状態だったが、そのうちに両足にちくりという刺激や痒みが頻発するようになったため、ヒルに噛まれたのではないかと思ったが、暗闇が迫る中で立ち止まる気もしなかったので、そのまま歩き続けて後閑駅まで降りてきてしまった。

 

ここで始めて靴を脱いでみて驚いた。靴の中から何十匹というヒルが出てきて、足は無数に噛まれて血に染まっていた。今まで何度もヒルに噛まれたが、多くても数カ所を噛まれる程度で、こんなに無数に噛まれたことは初めてである。ヒルに噛まれてもしばらく血がとまらなくなるだけで、それ以上の実害はないのだが、とにかくヒルを処分することが先決だ。幸い、次の電車まではかなり時間があったので、体や衣服についてしまったヒルを完全に処分してから電車に乗って隣の沼田駅に移動して予約してあるホテルに向かった。

 

ホテルは地図から見る限りは駅からさほど遠くない所にあるように思えたが、沼田駅は谷底にあって町は高台にあるため、ホテルまではかなりの階段を登って行かなければならず、なかなか大変だった。本当はホテル近くの居酒屋にでも行くつもりだったが、ヒル騒動でそれどころではなくなり、ホテルでは見逃したヒルがいないかどうかをさらに調べて確認し、ようやく安心して眠りにつくことができた。

 

8月25日

 

今日はGWの際に途中で断念した関東百名山の笠ヶ岳に向けてのリベンジ山行であるが、沼田駅から尾瀬戸倉までは1時間以上もかかる遠距離路線である。さらにそこから鳩待峠までは普通車乗入れ禁止なので専用車に乗り換えなければならない。この専用車の本数がさほど多くないので、これが尾瀬に入るためのネックとなる。一応時刻表はあるのだが、予定の時刻よりも30分ほど早く出発してくれたので、行程がタイトな自分にとってはありがたい。

 

鳩待峠で下車すると休むこともなく歩き出す。鳩待峠からの帰りの最終バスが3時半なので、行動可能時間は5時間半しかなく、至仏山への道と別れてからのコースタイムは予測し難いときている。まあ最悪の場合は帰宅が翌日となってしまうことも覚悟の上である。

 

至仏山への分岐点までは1時間半と見込んだのだが、実際は2時間かかってしまい、鳩待峠の最終バスに間に合う可能性はかなり低くなってしまう。それでも戸倉まで急いで下れば沼田行き最終バスに間に合う可能性はあったので一縷の望みは残されていた。

 

指導標には分岐点から笠ヶ岳までは3キロと表示されていたが、平地ならいざ知らず、山道でどのくらい時間がかかるか予測しがたい。GWの時は雪のために稜線を進んで悪沢岳の頂上に達したが、夏道は山頂を巻くように作られている。前回は悪沢岳の頂上から笠ヶ岳がはるか彼方に望めて、とても辿り着けないと諦めて引き返したのだが、今回はガスっていて笠ヶ岳方面の展望は全くなく、前進するしかない。 

 

アップダウンはさほどなく踏跡も比較的明瞭なので、最低鞍部までは1時間ほどで到達する。それからしばらく登ったところで、本コースでは初めて他のパーティーとすれ違う。その先で小笠の山頂を巻く所で、笠ヶ岳まで1キロの標識があったので、もう登ったような気持ちになったが、それからが長かった。

 

前方に菅笠の形をしたピークが見えたので、ここで腹ごしらえをして空身で往復することにした。
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食後に歩き始めると、道は山頂を目指して直登するのではなく、山腹をずっと左の方に巻いていって全然高度を稼げないことに少し焦りだす。しばらく横に移動すると標識があって、そこからようやく山頂を目指しての道となるが、岩場が連続してなかなか時間がかかり、山頂に達したのは2時を回っていて、鳩待峠の最終バスに間に合わないことは確実であった。
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しばらく展望を楽しんでから下降に移るが、いくら下りても荷物が発見できずに少々焦る。少しウロウロしてから地図アプリを開くと、標識の所で左に横に移動しなければならないのに、そのまま下降してしまったことがわかり、正しい道に戻って進むと荷物も見つかって事なきを得た。

 

後は来た道を戻るだけだったが、そのうちに雨が降り出し、昨日ほどではないが、かなりの降りとなってきた。雨具は着込んでいるが、それでも長時間振り込められていると、低体温症になる恐れもあるので、笹が生い茂って雨除けができる場所で小降りになるまで雨宿りすることになった。

 

三十分ほど休んでいたが一向に止まず、このまま時間を空費していると、明るいうちに鳩待峠に着けなくなるので、風も吹いてないことだし傘も使えそうだということで歩きを再開した。すると頭上には青空も見え始めて雨も止んだので、なんなく至仏山からの道と合流することができ、後は何の問題もなく、足を前に出していくだけで、鳩待峠まで降りていくことができた。

 

戸倉に降り立ったのは9時で、早速旅館に宿泊を頼もうとしたが、学生相手に貸切となっている所が多く、どこにも泊まれずバス停で一夜を明かす羽目となってしまった。
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